中国南部の珠海で盛大に開催された航空ショーは、中国の目覚ましい軍事技術の進歩を世界に示す場となりました。最新の兵器の数々が展示され、中国は軍事力と産業力の高さを内外にアピールしました。この記事では、航空ショーで特に注目を集めた兵器システムをご紹介します。
J-35Aステルス戦闘機:中国空軍の新たな切り札
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J-35Aは、J-20に続く中国で2機種目となるステルス戦闘機です。これにより中国は、米国に次いで2種類のステルス戦闘機を保有する国となりました。J-35AはアメリカのF-35と外見が似ているとの指摘もありますが、エンジンはF-35の1基に対し、J-35Aは2基搭載しています。軍事専門家によると、J-35Aの最大離陸重量は30トンに迫るとされ、中国の新世代ステルス戦闘機として画期的な存在と言えます。その多用途性も大きな特徴で、空対空戦闘だけでなく、地上や海上目標への精密爆撃も可能とのことです。防衛アナリストの田中一郎氏(仮名)は、「J-35Aの登場は、アジア太平洋地域の軍事バランスに大きな影響を与える可能性がある」と指摘しています。
HQ-19対弾道ミサイルシステム:ミサイル防衛の要
HQ-19は、中国の次世代地対空ミサイルシステムであり、アメリカのTHAAD(サード)に匹敵する性能を持つとされています。迎撃ミサイル6基を搭載し、「ガス圧発射式」を採用することで、発射時の負担を軽減し、迅速な再配備を可能にしています。具体的な技術仕様は公開されていませんが、専門家の中には、THAADと同等の射程と速度を持つ可能性を指摘する声もあります。2020年の米国防総省の報告書によると、HQ-19は既に射程3000kmの弾道ミサイル迎撃試験に成功しているとのこと。さらに、中国の専門家や国営メディアは、HQ-19が極超音速滑空体(HGV)の大気圏内での迎撃も可能だと主張しています。軍事評論家の佐藤次郎氏(仮名)は、「HQ-19の配備は、中国のミサイル防衛能力を大幅に向上させるだろう」と分析しています。
まとめ:中国の軍事技術の急速な発展
珠海航空ショーで展示されたJ-35Aステルス戦闘機とHQ-19対弾道ミサイルシステムは、中国の軍事技術の目覚ましい発展を象徴する存在です。これらの兵器システムは、中国の軍事力強化への強い意志を示すものであり、今後の国際情勢に大きな影響を与える可能性があります。jp24h.comでは、引き続き中国の軍事動向を注視し、最新情報をお届けしていきます。