六本木の冬の風物詩、けやき坂イルミネーション。約400メートル続く並木道が80万灯ものLEDで彩られ、白と青の幻想的な光の世界が広がります。しかし、その美しい光景の裏側で、深刻な問題が起きていることをご存知でしょうか。
SNS映えの裏に潜む危険な行為
車道への飛び出し、事故の危険性も
近年、SNSへの投稿を目的とした写真撮影が盛んになるにつれ、けやき坂イルミネーションでも危険な行為が目立つようになりました。特に問題となっているのが、車道への飛び出しです。より美しい写真、より印象的な動画を撮影しようと、道路に飛び出して撮影する人が後を絶ちません。
六本木けやき坂イルミネーションの風景
これは、ドライバーにとっても歩行者にとっても大変危険な行為です。一歩間違えれば、重大な事故につながりかねません。実際に、ヒヤリとする場面を目撃したという声も多く聞かれます。 交通安全の観点からも、このような行為は絶対に避けなければなりません。
マナー向上のための取り組み
警備員による注意喚起や、注意書きの掲示など、マナー向上のための様々な取り組みが行われています。しかし、現状ではまだ十分とは言えず、更なる対策が必要とされています。
イルミネーションを楽しむ人々の声
では、実際にイルミネーションを訪れている人々は、この状況をどのように捉えているのでしょうか。
TikTok世代のホンネ
TikTokに動画を投稿するために訪れたという20代の女性グループに話を聞きました。「人が多くて大変だったけど、いい動画が撮れて満足!」と笑顔で話す一方で、「警備員さんが大声で注意していて、少し怖かった」という声も。
デートスポットとしての魅力
片道1時間半かけて、彼女とのデートで訪れたという大学生カップル。「SNSで見て、ずっと来たかった」と語る彼らは、東京タワーを背景に記念撮影をしていました。
推し活の聖地としても人気
人気アイドルのファンだという2人組の女性は、「推しと同じ場所で写真を撮りたい」と、アクリルスタンドを手に嬉しそうに話していました。
安全にイルミネーションを楽しむために
けやき坂イルミネーションは、多くの人々にとって特別な場所です。しかし、その美しさを楽しむためには、安全とマナーへの配慮が不可欠です。 ルールを守り、周りの人に迷惑をかけないよう、一人ひとりが責任ある行動を心がけましょう。
写真撮影は指定された場所で行い、車道への飛び出しは絶対にやめましょう。また、周りの人の迷惑にならないよう、大声で話したり、通路を塞いだりすることも避けましょう。
皆で協力して、美しいイルミネーションを守り、安全に楽しみましょう。