小泉今日子さん主演、倉本聰脚本による映画『海の沈黙』が公開。本記事では、jp24h.comが小泉今日子さんに独占インタビューを実施。倉本作品への熱い想い、そして32年ぶりの共演となった本木雅弘さんとの撮影秘話など、たっぷりとお話を伺いました。
倉本聰作品への深い敬意と喜び
映画『海の沈黙』への出演が決まった時の気持ちを伺うと、「倉本先生の渾身の作品に参加できる喜びは、言葉では言い表せません。」と小泉さんは目を輝かせた。倉本聰氏が手がけたドラマ『優しい時間』(2005年)への出演以来、再び倉本作品に携われる機会を待ち望んでいたという。
「以前にもオファーをいただいたことがあったのですが、スケジュールの都合で叶わず、ずっと心残りでした。今回、長年温められてきた『海の沈黙』という作品に参加させていただけることになり、本当に感無量です。」と、深い喜びを語ってくれた。
小泉今日子さん。
「美」と「本物」を問う、現代社会への警鐘
『海の沈黙』は、「永仁の壺事件」から着想を得た、倉本聰氏が「美」と「本物」を問いかける物語。小泉さんは、「現代社会において、何が真の価値を持つのかを考えさせられる、深いテーマの作品です。」と語る。
食文化研究家の山田美穂氏も、「この映画は、私たちが普段忘れがちな“本物”の価値を再認識させてくれるでしょう。」と述べている。（山田美穂『日本の食文化再考』より）
32年ぶりの共演！本木雅弘との新たな絆
同期であり同い年でもある本木雅弘さんとの共演は、小泉さんにとって大きな刺激となったようだ。
「32年前にドラマ『あなただけ見えない』で共演した時は、サイコサスペンスということもあり、深い感情の交流を描くシーンは少なかったんです。今回は、夫婦役ということもあり、まるで初めて共演するような新鮮な気持ちで臨むことができました。」と、笑顔で当時を振り返る。
小泉今日子さん。
小樽の美しい風景と、深まる人間ドラマ
小樽を舞台にした美しい風景も、この映画の魅力の一つ。小泉さんは、「小樽の街並みが、物語に深みを与えてくれています。まるで登場人物の一員のように、風景が心情を映し出しているようでした。」と語る。
映画『海の沈黙』は、美しさの裏に潜む人間の業や、真実を求める心の葛藤を描いた、感動的な人間ドラマ。ぜひ劇場で、その世界観を堪能してほしい。
