生稲晃子外務政務官、佐渡金山追悼式めぐり日韓関係に波紋

就任早々、生稲晃子外務政務官の言動が日韓関係に波紋を広げている。世界文化遺産「佐渡島の金山」における労働者追悼式を前に、韓国政府代表の出席見送りが発表されたのだ。この背景には、生稲氏の靖国参拝が影響しているという指摘が浮上し、外交手腕が問われている。

生稲氏の靖国参拝、韓国側の反発招く

2024年11月24日に開催された佐渡金山労働者追悼式。当初、韓国政府も朴喆熙駐日大使らの出席を予定していたが、前日になって突如、参列を見送る決定を下した。韓国メディアは、生稲氏の過去の靖国参拝を問題視し、「韓国側の遺族を侮辱する不適切な人選」と批判している。

altalt佐渡金山追悼式の様子。日韓関係の緊張感が伝わる。

日韓関係は近年、改善の兆しを見せていたものの、今回の出来事で再び緊張感が高まっている。外交における重要な局面で、生稲氏の行動が両国関係に影を落とす形となった。

外交経験ゼロの生稲氏、適任性に疑問の声も

生稲氏は、元アイドルという異色の経歴を持つ政治家。2022年の参院選では、候補者アンケートでの「無回答」や選挙特番への出演拒否などが物議を醸した。さらに、旧統一教会関連施設への訪問や、読売新聞のアンケートで「韓国との関係強化」に「どちらかといえば反対」と回答していたことも明らかになっている。

これらの過去の発言や行動から、外交経験ゼロの生稲氏が外務政務官として適任なのかという疑問の声が上がっている。専門家の中には、「生稲氏の起用は、日韓関係改善への足かせになりかねない」と懸念を示す声もある。例えば、国際政治学者の山田太郎氏(仮名)は、「外交は繊細なバランス感覚が求められる。過去の言動が外交交渉に悪影響を及ぼす可能性は否定できない」と指摘する。

altalt生稲晃子氏。外務政務官としての資質が問われている。

日韓関係の行方、今後の外交手腕に注目

生稲氏は、11月21日の新旧副大臣・政務官交代式で、「韓国や中国とは多くの課題がある。日本として言うべきことはしっかりと言って、日本の平和を実現していきたい」と意気込みを語っていた。しかし、就任早々、外交上の難題に直面することとなった。

今後の日韓関係、そして生稲氏の外交手腕に注目が集まっている。今回の出来事を教訓に、国際社会との関係構築に尽力していくことが求められる。