村主章枝さん、引退後の挑戦と情熱:フィギュアから社交ダンス、そして指導者へ

華麗な演技で観客を魅了し、2度のオリンピック出場を果たした元フィギュアスケーターの村主章枝さん。引退後もその情熱は冷めることなく、新たな挑戦を続けています。 今回は、指導者としての顔を持つ村主さんの現在の活動、そして社交ダンスへの情熱について迫ります。

指導者としての村主章枝

カナダでの指導者ライセンス取得

2014年に現役を引退した村主さん。引退のきっかけは、振付や指導の依頼が増えたことでした。日本では選手と指導者の両立が難しいため、多くのスケーターが若くして指導者の道を選ぶ中、村主さんは33歳まで現役を続けました。そして、長年支えてくれた人々への恩返しとして、指導者としての道を歩むことを決意。カナダに移住し、指導者ライセンスを取得しました。

村主章枝さん村主章枝さん

全米各地で指導活動を展開

カナダでオリンピック選手の手前まで指導できるレベルのライセンスを取得した村主さんは、その後ラスベガスに移住。現在も全米各地を飛び回り、約20名の生徒を指導しています。飛行機を乗り継ぎながら、精力的に指導と振付を行う姿は、まさに情熱の賜物と言えるでしょう。

社交ダンスへの挑戦

テレビ番組の企画がきっかけ

引退後、テレビ番組の企画で社交ダンスに挑戦した村主さん。未経験ながら全国大会に出場し、その才能を改めて世に知らしめました。フィギュアスケートで培った経験は、振付を覚える際に大いに役立ったそうです。

スケートとは異なる難しさ

しかし、社交ダンスの動きはスケートとは全く異なり、体の使い方や足の出し方など、多くの苦労があったと語ります。スケートの癖が出てしまうこともあったそうですが、その経験を通して社交ダンスの魅力に惹かれ、現在もレッスンを続けているそうです。

社交ダンス社交ダンス

今後の展望

多忙な日々を送る村主さんですが、社交ダンスのパートナーを見つけ、大会に復帰したいという夢を抱いています。また、機会があればスケートショーにも出演したいと語っており、今後の活躍に期待が高まります。「氷上のアーティスト」から「指導者」、そして「ダンサー」へ。常に挑戦を続ける村主さんの情熱は、多くの人々に感動と勇気を与えてくれることでしょう。

元オリンピック選手の指導を受けられるチャンスは滅多にありません。才能あふれる若手スケーターの育成に尽力する村主さんの指導のもと、未来のスターが誕生するかもしれません。今後の活躍から目が離せません。