加藤ローサさん。元祖ハーフタレントとして一世を風靡し、「ゼクシィガール」として理想の花嫁像を体現した彼女も、今や二児の母。女優として、妻として、母として、様々な顔を持つ彼女の転機、そして料理への情熱に迫ります。
芸能界デビューと母の教え
2005年、映画『東京タワー』で女優デビューを果たした加藤さん。20歳という節目の誕生日に、母から送られてきたメールには「人生、失敗三大要素」としてギャンブル・酒、異性、借金の連帯保証人が挙げられていたといいます。祝福ムードの中、現実的なアドバイスを送る母の愛が垣間見えます。その後、ドラマ『女帝』で主演を務めるなど、順風満帆な女優人生を送っていました。
alt="加藤ローサ、ゼクシィガール時代の可憐な姿"
フランスでの生活と人種差別
2011年、サッカー選手の松井大輔さんと結婚し、フランスへ移住。華やかな芸能界から一転、慣れない異国の地での生活が始まりました。フランスの田舎町で、彼女は人種差別の洗礼を受けます。路上駐車した車に「黄色い猿は森に帰れ」と書かれたメモが貼られていたという衝撃的な出来事。カフェでアジア系の人だけが隔離された奥の部屋に通された経験も。これらの体験は、加藤さんにとって大きなカルチャーショックだったといいます。「人種差別はアメリカの話」という思い込みを覆され、自身も差別の対象となりうる現実を突きつけられました。
alt="加藤ローサ、フランスでの差別体験を語る真剣な表情"
第二の人生と料理への情熱
結婚を機に芸能界を離れ、第二の人生をスタートさせた加藤さん。フランスでの生活は、毎日が学びの連続だったといいます。人種差別という辛い経験もありましたが、現地の日本人コミュニティとの交流を通して、”普通の加藤ローサ”として人々と触れ合うことができました。子育てと夫のサポートに専念する中で、料理の腕も磨かれていったようです。例えば、フランスの家庭料理を学び、日本の食材でアレンジを加えるなど、創意工夫を凝らしたそうです。「食卓は家族の笑顔が集まる場所。美味しい料理で家族を幸せにしたい」と語る加藤さん。料理研究家の山田玲子さん(仮名)も、「異文化に触れることで、料理の幅が広がるだけでなく、人間的にも成長できる」と語っています。
新たな挑戦
様々な経験を経て、より人間的に深みを増した加藤ローサさん。今後の活動にも注目が集まります。女優として、母として、そして一人の女性として、彼女がどんな未来を描いていくのか、目が離せません。