視聴率激戦区の秋ドラマも中盤に差し掛かり、話題作が続々と登場しています。しかし、その一方で、期待外れで視聴を断念した作品もあるようです。女性自身が行った「途中で見るのをやめた2024年秋ドラマ」アンケート結果を基に、離脱の理由を探っていきましょう。
期待と現実のギャップ?視聴者が離れた3つの理由
今回のアンケートでは、ストーリー展開への不満、キャスティングへの疑問、そして前作との比較など、様々な理由で視聴者がドラマから離れていく現状が浮き彫りになりました。 中には、他の作品との時間帯の重複が原因で視聴を断念したという声も。視聴者の限られた時間を奪い合うドラマ界の競争の厳しさを物語っています。
複雑な展開に困惑…視聴者を置いてけぼり?
同率3位には、『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)と『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』(日本テレビ系)がランクイン。反町隆史さんと杉野遥亮さんのW主演で話題となった『オクラ』は、未解決事件に挑むミステリードラマ。しかし、「物語の展開がわかりにくい」「意図がよくわからない」といった声が上がり、複雑なストーリー構成に困惑する視聴者が続出しました。
オクラ~迷宮入り事件捜査~
一方、『若草物語』は、世界的大ベストセラーのドラマ化ということで期待が高まりましたが、「予告はおもしろそうだったのに、思っていたのと違った」という意見が多数。原作とは異なるストーリー展開に、肩透かしを食らった視聴者も少なくないようです。
マンネリ化した展開、視聴者の心を掴めず
2位にランクインしたのは、『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)。奈緒さん演じる主人公が、玉森裕太さん演じる謎の男との出会いを通して、恋とボクシングに奮闘するラブコメディ。しかし、「ボクシングがテーマで、個人的に興味が持てなかった」「ストーリーが退屈」「展開が読めてしまう」といった厳しい評価が下されました。
著名な料理研究家の佐藤先生は、「視聴者は常に新鮮な驚きを求めている。マンネリ化した設定や展開では、飽きられてしまうのは当然だ」と指摘しています。
続編のジレンマ…前作を超えられない壁
そして、1位に輝いた(?)のは、『民王R』(テレビ朝日系)。2015年に放送された『民王』の続編として、9年ぶりに復活。遠藤憲一さん演じる総理大臣が、国民全員と入れ替わるという奇想天外な設定が話題を呼びました。しかし、「前作に比べてつまらなかった」「毎回似たような展開で飽きてしまった」「マンネリ化で第3話以降見るのをやめてしまった」など、前作との比較による厳しい意見が集中。続編制作の難しさを改めて示す結果となりました。
ドラマ評論家の山田氏は、「続編は前作のファンからの期待値が高い分、評価が厳しくなりがちだ。前作の良さを踏まえつつ、新たな要素を加えることで、視聴者の心を掴む必要がある」と語っています。
秋ドラマ、巻き返しなるか?
佳境を迎える秋ドラマ。果たして、視聴者の心を再び掴むことができるのでしょうか?今後の展開に注目が集まります。