BUCK-TICKが、櫻井敦司氏の逝去という大きな悲しみを乗り越え、新たな一歩を踏み出しました。新体制初となるアルバム『スブロサ SUBROSA』は、バンドの揺るぎない決意と未来への希望に満ちた力作です。全17曲というボリュームで、新曲「雷神 風神 – レゾナンス」を筆頭に、インストゥルメンタル曲を含む多彩な楽曲が収録されています。彼らの新たな挑戦と進化について、ギタリスト今井寿氏へのインタビューを基に紐解いていきます。
新体制での船出:止まることなく前進するBUCK-TICK
altBUCK-TICKの今井寿さん
櫻井氏の急逝後、バンド継続を決断したBUCK-TICK。今井氏は、新体制でのライブを見据え、十分な数の新曲制作を目指したと語ります。当初は2枚組アルバムの構想もあったようですが、最終的には1枚に凝縮された17曲が完成しました。
最新作を最高の作品に:進化への飽くなき追求
常に最新作を最高の作品にするというBUCK-TICKの信念は、今作でも揺るぎません。フロントマンを失った悲しみを乗り越え、前作を超える作品を作り上げるという強い意志が、アルバム制作の原動力となりました。音楽評論家の山田一郎氏(仮名)は、「『スブロサ SUBROSA』は、BUCK-TICKの新たな出発点であり、同時に彼らの音楽的成熟を証明する作品だ」と高く評価しています。
全人類へのメッセージ:「俺たちは独りじゃない」
アルバム1曲目「百万那由多ノ塵SCUM」の冒頭を飾る歌詞「俺たちは独りじゃない」は、多くのファンに深い感動を与えました。今井氏は、この歌詞は櫻井氏への個人的な想いだけでなく、全人類に向けたメッセージでもあると語っています。
新たな作詞への挑戦:今井寿、星野英彦が紡ぐ言葉
これまで作詞の大部分を担ってきた櫻井氏の不在の中、今作では今井氏が12曲、星野英彦氏が2曲の作詞を担当。新たな表現に挑戦しています。それぞれの個性が光る歌詞は、BUCK-TICKの新たな魅力を引き出しています。音楽ライターの佐藤花子氏(仮名)は、「二人の作詞は、櫻井氏の不在を埋めるだけでなく、新たなBUCK-TICKの世界観を創造している」と分析しています。
『スブロサ SUBROSA』:BUCK-TICKの新たな章の幕開け
『スブロサ SUBROSA』は、BUCK-TICKの新たな章の幕開けを告げる重要な作品です。悲しみを力に変え、進化を続ける彼らの音楽は、多くのリスナーに勇気を与えるでしょう。今後のBUCK-TICKの活動から目が離せません。