中山美穂。一世を風靡したトップアイドル、そして女優、歌手として、常に第一線で輝き続けてきた彼女の軌跡を辿ります。華やかなステージの裏側にある、飾らない素顔、家族への深い愛情、そして挑戦し続ける情熱。ミポリンの愛称で親しまれてきた彼女の、等身大の魅力に迫ります。
気さくで家庭的な素顔
きらびやかなアイドル像とは裏腹に、中山美穂さんはとても気さくで自然体な人物として知られています。近所への外出はほぼすっぴん、プライベートではバスを利用することも多かったそう。表参道で知人に大声で呼びかける姿が目撃されたというエピソードからも、飾らない人柄が伺えます。「周囲の視線も気にせず、本当に気さくな人だった」と知人は当時を振り返ります。
90年、全国ツアーで歌う中山美穂さん
また、料理上手な一面も。友人と出かける際には、皆の分まで手作り弁当を準備していたそうで、その味は絶品だったとか。母子家庭で育ち、幼い頃から家族のために料理をしていた経験が、彼女の料理の腕を磨いたのでしょう。和食からフランス料理、スペイン料理まで、レパートリーの広さも魅力です。家庭料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「多様な料理を作れるということは、食材への深い理解と探究心、そして家族への愛情の表れでしょう」と語っています。
強い結婚願望と家族への愛
幼い頃から結婚願望が強かった中山さん。「いつか白馬に乗った王子様が現れる」と夢見ていた少女は、アイドルとして活躍する20代で「結婚したら家庭に入る」と宣言。30歳を目前にしては、「素敵な大家族を持つおばあちゃんになりたい」と将来像を語っていました。
そして2002年、作家・辻仁成氏と結婚、パリに移住。2004年には長男を出産します。子育てに専念するためだったこの移住は、彼女の家族への強い思いを物語っています。2014年の離婚後、親権は辻氏に譲ることになりましたが、長男への愛情は変わることなく、挑戦する心を伝え続けてきました。
96年、ヨコハマ映画祭で妹の忍(左)と2ショットに納まる中山美穂さん
自身の芸能活動も2015年から本格的に再開。親として、そしてアーティストとして、挑戦し続ける背中を見せ続けています。最近では、自身のバンドメンバーであるベーシスト永田雄樹氏との交際も報じられています。「交際は順調」と関係者は語っており、彼女の新たな人生の幕開けに注目が集まっています。
ミポリン誕生秘話とアイドル時代の活躍
「ミポリン」の愛称で親しまれるようになったのは、1987年放送の主演ドラマ「ママはアイドル!」がきっかけ。作中で実名と同じアイドル「中山美穂」を演じ、小泉今日子の「キョンキョン」に倣って付けられた愛称が、番組終了後も定着しました。最高視聴率28.6%を記録したこのドラマは、中山美穂の名を全国区に知らしめました。
1985年デビュー組は、浅香唯、南野陽子、斉藤由貴など、人気アイドルが数多く誕生した年。「おニャン子クラブ」のデビューも同時期で、ソロアイドルからグループアイドルへの転換期でもありました。
「数字を持つタレント」として、音楽、ドラマ、映画と幅広く活躍。1992年のWANDSとの共演曲「世界中の誰よりきっと」はダブルミリオンに迫る大ヒット。1991年主演の月9ドラマ「逢いたい時にあなたはいない…」は平均視聴率22.0%、1995年公開の主演映画「Love Letter」は韓国で大ヒット。「お元気ですか?」のセリフは流行語となり、韓国で初めてヒットした日本映画として知られています。
さらなる活躍に期待
アイドル、女優、歌手、そして母として、様々な顔を持つ中山美穂さん。常に挑戦を続け、進化し続ける彼女の今後の活躍に、ますます期待が高まります。