兵庫県の斎藤元彦知事を県知事選で支えたとするPR会社の女性社長がnoteに記した活動内容が公職選挙法に違反する恐れがあると指摘されている件で、神戸地検などに刑事告発した郷原信郎弁護士が5日付でX投稿。「このポストは、告発状提出の時点では気づいていませんでしたが」として、知事選で斎藤氏を支えたとする姫路市議の高見千咲氏のX投稿を挙げて、疑念を記した。
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高見氏は斎藤氏が再選を果たした後の11月19日付でXでPR会社の社長を紹介し「斎藤知事のSNS関連を全て担ってくださってた◎◎(※社長の名字)さんの投稿です」と社長のSNSアカウントを紹介。「メディア各社は、どうせなら400人分の働きをする◎◎さんのPRをしてくれ!」と記している。
斎藤氏側は、社長は「街頭演説会場などにおける動画撮影、アップロード」などをボランティアの一員として行い、陣営での役職などもなく、SNSに詳しかったが、投稿は陣営の話し合いで行われたと説明している。
郷原弁護士は高見市議の投稿について「斎藤選対メンバーが『SNS関連を全て担ってくださった◎◎さん』と言っていることは重要です」と指摘している。
高見市議は11月26日付の最新X投稿で「連日取材らしき電話が入ってますが、全てお断りしています。◎◎さんの件は、私自身詳しい契約形態などを把握していない為、情報の正確性を保証できないからです。あと、本件だけが原因ではありませんが、心身共に疲弊しているのでしばらくお休みをいただいております。ご理解の程宜しくお願いします」と記している。
郷原弁護士は上脇博之教授とともに行った刑事告発で、同じく知事選で斎藤氏を支えた西宮市議・森けんと氏が知事選後にX投稿した斎藤陣営に関する記述や、女性社長の存在を紹介した内容などに対して疑念を指摘している。
森議員はX投稿で「「当たり前ですが、斎藤陣営が現場やSNSを動き、そのサポートボランティアを僕や各市議、◎◎さんがしていただけのことです。現場では中心かもしれませんが選対の中心ではありません。事務所側の白ジャンパー、青tシャツを着ておりませんので。しっかり調べましょう!」と反論している。