大河ドラマ「光る君へ」は、平安時代の才女、紫式部の人生を描いた作品です。宮中の権力争い、そして「源氏物語」誕生の背景が描かれる中、視聴者の心を掴んだのは、まひろ(後の紫式部)と藤原道長の秘めた恋物語でした。二人の特別な絆は、生涯に渡り、互いの心を結びつけていました。しかし、制作陣はラブストーリーを描こうとしたわけではなかったというのです。一体、どのような意図があったのでしょうか?
予想外の「ラブストーリー大河」
吉高由里子演じるまひろと柄本佑演じる道長。幼い頃に出会い惹かれ合った二人は、結婚という形では結ばれませんでしたが、生涯に渡り特別な想いを寄せ合いました。廃邸での逢瀬、石山寺での再会、そして宇治での静かな時間…二人の心温まるシーンはSNSでも大きな話題となりました。
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脚本家の大石静氏をはじめとする制作チームは、ラブストーリーを描こうとしたわけではなかったと語ります。「あの二人が突出して素敵だった」というのがその理由です。二人のシーンは全体の5分の1程度で、物語の中心は宮中の政争でした。しかし、二人の演技があまりにも魅力的だったため、視聴者の記憶には二人の恋物語が強く刻まれたようです。
吉高由里子と柄本佑の相性の良さ
吉高由里子と柄本佑は、大石静氏脚本のドラマ「知らなくていいコト」でも恋人役を演じており、二人の相性の良さは折り紙付きです。大石氏は、柄本佑の演技について「天性の才能があり、様々な技を披露してくれた。今作では、衣装を着て歩いているだけでも色っぽい。きっと天性の色気でしょう」と絶賛しています。
道長は、普段はおだやかで、正妻や他の女性には冷静に接しますが、まひろに対してだけは感情を露わにします。柄本佑は、視線や声色を使い分け、まひろだけに心を奪われている様子を繊細に表現しました。
源氏物語と道長の恋
「源氏物語」は、密通をテーマにした物語です。道長とまひろの秘めた恋は、「源氏物語」の誕生にどのような影響を与えたのでしょうか?二人の関係性を通して、「源氏物語」の新たな魅力が見えてくるかもしれません。
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「光る君へ」は、歴史ドラマでありながら、現代にも通じる普遍的な愛の物語を描いています。道長とまひろの秘めた恋は、多くの視聴者の共感を呼び、ドラマの人気を支える大きな要因となりました。