12月6日、歌手の他に女優としても活躍した中山美穂さんが54歳という若さでこの世を去りました。突然の訃報に日本中が悲しみに包まれ、多くのファンや関係者から哀悼の声が寄せられています。中でも、深い悲しみを表明しているのが、同時期にデビューし、公私ともに親交が深かった工藤静香さんです。本記事では、二人の出会いから深い絆、そして工藤静香さんが発信した追悼メッセージに込められた想いを紐解いていきます。
アイドル黄金期を共に駆け抜けた二人
工藤静香さんと中山美穂さんは、1985年に共に芸能界デビューを果たしました。工藤さんは「セブンティーンクラブ」のメンバーとして、中山さんはドラマ『毎度おさわがせします』で鮮烈なデビューを飾りました。当時14歳だった二人は、ほぼ同時期に芸能界入りし、アイドル黄金期を共に駆け抜けていくことになります。
工藤さんは「おニャン子クラブ」を経て「うしろ髪ひかれ隊」でブレイク。一方の中山さんは、アイドル歌手としてヒット曲を連発するだけでなく、『ビー・バップ・ハイスクール』などの映画やドラマ『ママはアイドル!』で女優としても大活躍。「ミポリン」の愛称で国民的人気を博しました。そして、工藤さん、中山さん、南野陽子さん、浅香唯さんの4人は「アイドル四天王」と称され、当時の音楽シーンを席巻しました。
1988年、NHK紅白歌合戦の出場者会見に出席した工藤静香と中山美穂
ドラマ共演を機に深まった友情
1987年、フジテレビ系ドラマ『おヒマなら来てよネ!』での共演を機に、二人の関係はさらに深まりました。当時を振り返り、芸能ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「二人はプライベートでも一緒に遊びに行くなど、親友と呼べるほどの関係でした」と語っています。
当時、中山さんは人気アイドル・田原俊彦さんとの熱愛が報じられていました。そんな中、工藤さんは常に中山さんの側に寄り添い、支え続けていたといいます。
工藤静香さんの追悼メッセージに込められた想い
中山さんの訃報を受け、工藤さんはスポーツ紙へのコメントに加え、自身のファンクラブサイトでも追悼メッセージを発信しました。InstagramなどのSNSでは明るい投稿が多い中、突然の訃報に際し、静かに故人を偲びたいという気持ちから、SNSでの追悼は控えたと説明しています。
貴重なツーショット…仲良さそうに笑い合う中山美穂さんと工藤静香
ファンクラブサイトへのメッセージからは、深い悲しみに暮れながらも、盟友との思い出を大切に胸に刻んでいる工藤さんの想いがひしひしと伝わってきます。共に青春時代を駆け抜け、人生の喜びも悲しみも分かち合った二人の絆は、永遠に途切れることはないでしょう。
終わりに
中山美穂さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして、工藤静香さんをはじめ、中山さんを愛したすべての人々に心からのエールを送ります。この記事を通して、二人の友情の物語が、少しでも多くの方々の心に届けば幸いです。