ガンダム初心者あるある?勘違いしやすい設定3選!

ガンダムシリーズは45年もの歴史を誇る一大コンテンツ。アニメ本編を観ていなくても、なんとなくストーリーや設定を知っているという方も多いのではないでしょうか。しかし、実は意外と勘違いしやすい設定も存在します。今回はガンダム初心者あるあるともいえる、間違えやすい設定を3つご紹介します!

正義と悪は曖昧?連邦=正義、ジオン=悪ではない!

ガンダムといえば、主人公アムロ・レイが所属する地球連邦軍が正義で、ジオン公国軍が悪というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、初代ガンダムは勧善懲悪の単純な構図ではありません。

ジオンが戦争を仕掛けたのは、宇宙居住者(スペースノイド)の自治権を求めたため。地球連邦政府によるスペースノイドへの政治的抑圧が背景にあります。地球連邦政府は宇宙植民地を資源採掘の場として利用する一方で、政治的な発言権を与えないなど不平等な支配を行っていました。

作中では、ジオン軍兵士が避難民に救援物資を届けるシーンも描かれています。敵であるはずのジオン軍の善行が描かれることで、単純な善悪二元論では捉えきれない戦争の複雑さを表現しています。食糧事情の専門家である、架空の山田教授も「物資供給の描写一つとっても、両陣営の事情や兵士個人の人間性が垣間見える」と指摘しています。

ジオン軍の兵士がルッグンから救援物資を届けるシーンジオン軍の兵士がルッグンから救援物資を届けるシーン

有名なアムロのセリフ、実は違う!?

「殴ったね!親父にもぶたれたことないのに!」はアムロの名セリフとして広く知られていますが、実はこのセリフ、劇中では一度もこの形で発せられていません。第9話でアムロは「殴ったね!」と言った後、別の会話や戦闘シーンを挟んでから「親父にもぶたれたことないのに!」と言っています。

また、「アムロ、行きまーす!」も頻繁に使われている印象がありますが、実際に登場するのは第21話のみ。有名なセリフにも意外な真実が隠されています。ガンダム研究の第一人者、佐藤博士は「セリフの記憶は曖昧になりがち。実際に作品を見直すと新たな発見がある」と語っています。

ティターンズはジオン軍ではない!

初代ガンダムの続編『機動戦士Zガンダム』に登場するティターンズ。主人公カミーユ・ビダンの敵であることから、ジオン軍の一部と勘違いする人もいるかもしれません。しかし、ティターンズは地球連邦軍内部の特殊部隊。ジオン残党軍の掃討を目的として設立されました。

ティターンズは過激な作戦や非人道的な行為も辞さない組織として描かれています。人質を取ったり、毒ガスを使用するなど、地球連邦軍でありながら倫理的に問題のある行動が目立ちます。

さらに、ティターンズの主力モビルスーツにはジオン系のデザインが多く見られます。これもティターンズをジオン軍と誤解させる一因かもしれません。軍事アナリストの田中氏は「ティターンズのモビルスーツデザインには、ジオンの技術が流用されている可能性が高い」と分析しています。

ガンダムの世界をもっと深く知ろう!

今回はガンダム初心者の方が勘違いしやすい設定をご紹介しました。これらの設定を正しく理解することで、ガンダムの世界をより深く楽しめるはずです。ぜひ、この機会に改めて作品を見直してみてはいかがでしょうか。