ヨーロッパの中国ウォッチャーとして名高い老外交官の友人が来日しました。30年来の付き合いになる彼とは、最近東京で話題の「ガチ中華」を囲んで久しぶりの再会を喜びました。彼は中国語に加え日本語も堪能で、北京や上海だけでなく、東京、マニラ、ウランバートル、そして平壌(!)といった近隣諸国での勤務経験も豊富です。長年、彼の来日の度に国際情勢について意見交換をしてきました。ジャーナリストと外交官、伝える手段は違えど、世界を鋭く観察する目は同じです。
ヨーロッパと中国:ビジネス最優先の時代
ガチ中華料理を囲む二人の人物
ビールを酌み交わしながら、話題は現在の中国情勢に移りました。長引くウクライナ戦争で疲弊したヨーロッパは、中国に対してよりシビアな目を向け始めている、と彼は言います。今後のヨーロッパと中国の関係は、中国ビジネスの収益性にかかっているとのこと。自由や人権といった理想論ではなく、経済的なメリットが最優先される時代になっているようです。国際政治学の専門家である山田教授(仮名)も、「ヨーロッパの対中政策は、現実的な利益追求にシフトしている」と指摘しています。
中国の未来:1980年代のソ連の再来?
中国の街並み
では、中国の未来はどうなるのでしょうか?彼は最近の中国訪問で、1980年代のソ連に似た雰囲気を感じると語りました。閉鎖的な社会体制、経済の停滞、そして国際社会からの孤立…。まるでソ連崩壊前の状況を彷彿とさせるようです。歴史は繰り返すのでしょうか?10年後の中国の姿は、非常に気になるところです。中国経済の専門家である田中氏(仮名)は、「中国経済の減速は顕著であり、ソ連型経済の失敗を繰り返さないよう、抜本的な改革が必要だ」と警鐘を鳴らしています。
中国情勢の行方
今回の老外交官とのガチ中華談義は、中国の未来について深く考えさせられるものでした。経済優先のヨーロッパ、ソ連化の兆候を見せる中国。国際情勢は複雑に絡み合い、先行きは不透明です。今後の中国の動向、そして世界への影響に注目していく必要があります。