秋野暢子さん、小倉智昭さんとの最後の思い出を語る:がんサバイバー同士の励まし合い

秋野暢子さんが、膀胱がんで逝去された小倉智昭さんとの最後の対面を振り返り、深い悲しみを語りました。

がんサバイバーとして、秋野暢子さんがイベントで力強いメッセージ

女優の秋野暢子さん(67)は、「ミセス・グローバル・アース」第5回日本大会にスペシャルアンバサダーとして出席。自身も頸部食道がんなど5つのがんと闘病した経験を持つがんサバイバーとして、ステージ上で力強いメッセージを届けました。

「がんは、もはや特別な病気ではなく、2人に1人が罹患する時代。風邪のように身近なものになってしまいました。いつ、どこで、誰がなってもおかしくない、まさに災害と同じです。だからこそ、がんの防災意識を持つことが大切です。」と、秋野さんは自身の経験を踏まえ、早期発見の重要性を訴えました。

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秋野暢子さんがイベントに出席した際の様子。がんサバイバーとして、自身の経験を語り、早期発見の重要性を訴えました。

現在、秋野さんの癌は寛解状態にあり、半年に一度の検査を受けているとのこと。自身の闘病経験を語ることで、同じ病と闘う人々へ勇気を与え続けています。

小倉智昭さんとの最後の出会い:THE JAYWALKのライブで

秋野さんと小倉さんが最後に会ったのは、今年9月に行われたロックバンドTHE JAYWALKのライブ会場でした。小倉さんは、長年のファンだったTHE JAYWALKと、脱退していたボーカルの中村耕一さんの再共演を心から楽しみにしていたそうです。

小倉さんは当初、一番後ろの関係者席に座ってライブを見ていましたが、会場の熱気に包まれ、途中から立って応援していたというエピソードも明かされました。

楽屋での会話:小倉さんの冗談と秋野さんの思い

ライブ後、楽屋で小倉さんはメンバーに冗談めかして、「俺、死んじゃうからさ~。ウチにはいっぱい楽器あるから持って帰ってよ」と話したそうです。メンバーは「そんなこと言わないで、長く生きましょうよ」と返していました。

小倉さんは秋野さんの闘病も知っており、「陽子ちゃん、元気そうでよかったね」と声をかけたそうです。秋野さんは「はい、おかげさまで元気です」と答え、小倉さんから「長生きしなきゃね」と言葉をかけられました。秋野さんは「はい、お互いに頑張りましょうね」と返したのが最後の会話となりました。

この最後のやり取りを振り返り、秋野さんは「本当に残念でなりません…」と深い悲しみを語りました。

がんという病と向き合い、前向きに生きる

秋野さんと小倉さん、がんサバイバー同士の最後の会話は、互いを励まし合う温かいものでした。がんという病と向き合いながらも、前向きに生きようとする二人の姿は、多くの人々に勇気を与えてくれるでしょう。

この記事を通して、がんに対する理解と早期発見の重要性を改めて認識していただければ幸いです。