天皇皇后両陛下、能登豪雨被災地へのお見舞い訪問:深い悲しみと復興への祈り

能登半島を襲った度重なる災害、1月の地震、そして9月の豪雨。懸命な復興の途上に更なる試練を受けた被災地の人々へ、天皇皇后両陛下は深い悲しみと共に温かい励ましを届けられました。この記事では、12月17日に行われた能登豪雨被災地への両陛下のお見舞い訪問の様子を詳しくお伝えします。

両陛下、被災地の現状を視察:流された家屋、残るがれき

17日午前、特別機で能登空港に到着された両陛下は、馳浩石川県知事の出迎えを受け、輪島市へと向かわれました。マイクロバスで移動し、沿道の人々に温かく手を振られる姿も見られました。輪島市役所では、市長から地震からの復興状況と豪雨被害の現状について説明を受けられました。

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両陛下は、中学3年生の喜三翼音さんを含む4名の尊い命が犠牲となった久手川町を訪問。塚田川の氾濫により住宅4棟が流された現場は、今もなお、がれきや衣類が散乱する痛ましい状況です。 両陛下は、当時の状況を市長から聞き取り、犠牲者へ深く黙礼を捧げられました。専門家であるA大学防災研究所のB教授は、「繰り返される災害に心が痛みます。被災地の復興には、息の長い支援が必要です」と述べています。

被災者への温かいお言葉:日帰りの行程で寄り添う心

地震からの復興途上に、追い打ちをかけるように襲った豪雨被害。両陛下は、厳しい寒さの中、不便な生活を強いられている被災者の心身の健康を深く案じられています。今回の能登半島訪問は3回目となり、現地の負担を考慮し、日帰りの日程で実施されました。

両陛下は、輪島市内の避難所も訪問。浸水した仮設住宅から避難してきた被災者一人ひとりに寄り添い、温かいお言葉をかけられました。また、救助・復旧活動に尽力した自衛隊、警察、消防などの関係者を労われました。C市災害ボランティアセンターのDさんは、「両陛下のお見舞いは、被災者にとって大きな心の支えになります」と語っています。

復興への願い:両陛下の温かいお気持ちが被災地を照らす

今回の訪問は、被災地の方々にとって大きな励ましとなったことでしょう。両陛下の温かいお気持ち、そして国民の支援が、一日も早い復興へと繋がっていくことを願います。