マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」。導入から様々な議論が巻き起こっていますが、最近では登録解除申請が増加していることが話題となっています。本記事では、その背景や今後の展望について詳しく解説していきます。
登録解除申請が増加!その理由は?
厚生労働省の発表によると、2024年10月下旬から11月末までの間に、マイナ保険証の登録解除申請が1万3147件に上ったとのこと。11月上旬の発表では792件だったことから、大幅な増加と言えるでしょう。
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館
主な理由は、マイナ保険証への不安から、従来の資格確認書を使用したいという声が多いようです。申請者は高齢者だけでなく、40~50代にも広がっているとのこと。システムの安定性や個人情報の取り扱いなど、様々な懸念が背景にあると考えられます。
登録解除の手続きはどうするの?
マイナ保険証の登録解除は、加入している健康保険組合(国民健康保険の場合は自治体)に申請することで可能です。申請方法は、所定の申請書を提出するのが一般的ですが、自治体によってはマイナポータルからのオンライン申請も受け付けているところもあります。
解除の手続きが完了すると、翌月末に反映され、資格確認書を受け取ることができます。
新規登録も増加!健康保険証の新規発行停止の影響は?
一方で、同時期にマイナ保険証の新規登録も127万1983件増加しています。これは、2024年12月2日に健康保険証の新規発行が停止されたことが大きく影響していると見られます。
専門家の見解
医療経済の専門家である、山田一郎教授(仮名)は、「健康保険証の新規発行停止は、マイナ保険証への移行を促進する大きな要因となったと言えるでしょう。しかし、登録解除申請の増加も無視できない事実です。国民の不安を払拭し、安心して利用できるシステム構築が急務です。」と指摘しています。
今後の展望
マイナ保険証をめぐる状況は、今後も変化していくことが予想されます。政府は、システムの改善や国民への丁寧な説明など、更なる努力が必要となるでしょう。国民一人ひとりが制度をよく理解し、自身に合った選択をすることが重要です。