年末は何かと慌ただしく、ついつい運転にも気が緩みがち。そんな時期によく耳にするのが「12月は交通違反の取り締まりが厳しくなる」という噂。今回は、その真相や違反を疑われた際の対処法、そして安全運転の心構えについて、元警察官のN氏へのインタビューを交えながら詳しく解説します。
交通違反取り締まり強化の背景:12月は本当に危険な月?
「12月は警察のノルマ達成のために取り締まりが強化される」という噂は、多くの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、N氏によると、これは誤解なのだそう。「12月は交通事故が増加する時期であるため、取り締まりが強化される」というのが真相です。
警察庁の資料「令和5年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」を紐解くと、例年12月は交通事故死者数がピークを迎えることがわかります。忘年会シーズンに重なることから、飲酒運転への警戒も高まる時期です。
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よくある違反類型と取り締まりの基準
昨年、検挙数の多かった違反トップ5は、①一時不停止、②最高速度違反、③放置違反金納付命令、④通行禁止、⑤信号無視となっています。
N氏によれば、取り締まりの基準は明確です。例えば、信号無視の場合、「赤信号に変わってから交差点に進入した」など、ドライバーに言い逃れの余地がない状況でなければ、取り締まりは行われないとのこと。
しかし、現実に違反をしていても、「なぜここが通行禁止なのか」「なぜ事前に教えてくれなかったのか」などと理不尽な言い訳をするドライバーも少なくないといいます。このような場合でも、警察官が見逃すことはなく、状況によっては現行犯逮捕に至るケースもあるそうです。
違反を疑われた際の適切な対応
身に覚えのない違反で呼び止められた場合、慌てずに冷静に対応することが大切です。まずは警察官の指示に従い、免許証を提示しましょう。そして、違反内容について丁寧に説明を求め、自分の認識と異なる場合は、落ち着いて状況を説明することが重要です。
ただし、言い争いや反抗的な態度は逆効果です。納得いかない場合でも、その場での反論は避け、後日、正式な手続きを通じて異議を申し立てるようにしましょう。
安全運転の意識を高めるために
交通ルールを遵守し、安全運転を心がけることは、ドライバーとしての責任です。特に12月は交通事故が増加する時期であることを意識し、より一層の注意が必要です。
飲酒運転は絶対に避け、速度制限や交通信号を守ることはもちろん、周囲の状況に気を配り、予測運転を心がけましょう。
専門家の声:交通安全コンサルタント 山田一郎氏
「交通事故は、ほんの少しの不注意から起こることがほとんどです。ドライバー一人ひとりが交通安全に対する意識を高め、危険予測を行うことで、事故を未然に防ぐことができます。」
まとめ:安全運転で年末を過ごしましょう
交通違反の取り締まりは、ドライバーの安全を守るための重要な役割を担っています。ルールを遵守し、安全運転を心がけることで、事故のリスクを減らし、安心して年末年始を過ごしましょう。jp24h.comでは、交通安全に関する情報を発信しています。ぜひ他の記事もご覧ください。