【エルサレム=福島利之】パレスチナ自治区ガザでのイスラム主義組織ハマスとの戦闘を巡り、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「ハマスを排除するまで戦争の終結に合意しない」との認識を示し、戦闘開始の当初に掲げた目標にこだわる姿勢を示した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビュー(21日付)で語った。ガザでの停戦と人質解放の交渉は現在、詰めの段階を迎えている。その中での発言に、人質の家族らは21日、「交渉を壊そうとしている」と一斉に反発した。
ネタニヤフ氏は「テルアビブから30マイル(約48キロ)にあるガザで、ハマスが権力を持つのを容認しない」と言及し、「私は『完全なる勝利』を主張してきた」と従来の発言を繰り返した。シリアのアサド政権の崩壊などを踏まえ、ネタニヤフ氏は「我々の作戦は中東を変えた」との自信も示した。