和歌山の朝鮮学校、給水ポンプ取り換えへCF 公的支援なくなり逼迫


 同校は1958年創立。現在は幼稚班(幼稚園)から中級部(中学校)で計32人が学んでいる。言語や歴史といった独自教科がある以外は、日本の学校カリキュラムに準じた授業が朝鮮語で行われている。24日には2学期の終業式があり、行事の振り返りや成績表の配布があった他、グラウンドで元気に遊ぶ子どもたちの姿があった。

 朝鮮学校を巡っては、文部科学省が2016年3月、補助金支出について再考を求める通知を都道府県に出したことから、交付取りやめが相次いだ。和歌山でも県と市からの公的支援がストップし、児童や生徒の減少、光熱費高騰もあり逼迫(ひっぱく)した財政状況となっている。ブロック塀や外壁など老朽化が激しい部分は給水ポンプ以外にも多くあり、今回のように急を要する場合は寄付金に頼るしかないという。

 金栄哲校長は「独特な教育環境ではあるが、CFが朝鮮学校のことを知るきっかけになればうれしい。子どもたちが在日コリアンであることに、胸を張って過ごせる環境にしたい」と話している。CFサイト「GIVING100」(https://congrant.com/project/mireef/13476)で28日まで募っている。目標金額は150万円で、1000円から受け付けている。【安西李姫】



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