高級車アルファードの窃盗事件が発生し、盗難車両に搭載されていたドライブレコーダーに犯行の一部始終が記録されていたことが明らかになりました。犯人たちの会話や、危険な運転の様子が克明に捉えられており、捜査の重要な手がかりとなることが期待されています。この記事では、ドライブレコーダーに記録された衝撃的な内容と、事件の背景について詳しく解説します。
ドライブレコーダーが捉えた犯行の一部始終
深夜、2台のアルファードが連なって走行する様子が、後続車のドライブレコーダーに記録されていました。信号無視や速度超過など、危険な運転を繰り返す2台の車は、窃盗団によるものとみられています。盗まれたアルファードのドライブレコーダーには、犯人たちの会話も録音されていました。
盗難されたアルファードのドライブレコーダー映像
「いいね、最高だよ!」「俺らいけるね!」と高揚した様子で話す犯人たちは、“みっくん”と“トランプ”と名乗り、互いに名前を呼び合いながら犯行を進めていました。
被害者の男性は、昨年10月に750万円で購入したアルファードを盗難されたと証言しています。ドライブレコーダーの映像は、犯人たちが車を盗み出した直後から始まっており、狭い駐車場から苦労しながら脱出する様子や、信号無視を繰り返しながら暴走する様子が克明に記録されていました。
謎の言葉「ガサジョウ」…犯人たちの暗号か?
ドライブレコーダーに記録されている会話の中で、犯人たちは「ガサジョウまで、あと何分?」「あと6分」といった謎の言葉を発していました。この「ガサジョウ」とは、盗んだ車の中を物色するための場所を指す隠語ではないかと推測されています。自動車窃盗事件に詳しい専門家、山田一郎氏(仮名)は「『ガサジョウ』という言葉は、窃盗グループ内で使われる隠語の可能性が高い。盗難車両を解体したり、部品を売却したりする場所を指していると考えられる」と分析しています。
危険運転を繰り返す犯人たち
急いでいる様子の犯人たちは、次第に運転が荒くなっていきます。「急ハンドルを検知しました」というナビの音声が繰り返し流れる中、反対車線に飛び出しながらカーブを曲がったり、制限速度を大幅に超える速度で暴走したりする様子が記録されていました。
「バリ楽しい!」と笑いながら運転する犯人たちの様子からは、罪の意識は全く感じられません。パトカーとすれ違う場面もありましたが、動揺することもなく犯行を続けていました。
まとめ:ドライブレコーダーが事件解明の鍵を握る
今回の事件では、ドライブレコーダーが犯人逮捕の重要な手がかりとなることが期待されています。警察は、ドライブレコーダーに記録された映像や音声、そして「ガサジョウ」という言葉の手がかりをもとに捜査を進めています。自動車盗難は深刻な社会問題であり、一刻も早い事件解決が望まれます。