筧千佐子死刑囚。夫や交際相手11人の死亡に関与し、数億円の遺産を手にしたとされる彼女は、殺人と強盗殺人未遂の罪で死刑が確定しました。本記事では、獄中での彼女の様子や、男たちを惹きつけた驚くべき素顔に迫ります。
獄中での筧千佐子
獄中での筧死刑囚は、日常生活の話題には饒舌でしたが、事件について尋ねると一変。感情を押し殺したような無表情になり、目の奥には深い闇が浮かび上がりました。一体どのようにして、彼女は男たちを魅了してきたのでしょうか?
筧千佐子が書いた手紙 ©小野一光
彼女は「自然体でいること。媚びないこと。嘘をつかず、本当のことを言うこと」が男たちを惹きつける秘訣だと語っていました。しかし、著者である小野一光氏に宛てた手紙には、「寂しい」「会いたい」といった言葉が綴られ、まるで別の顔を見せていました。
「閉じ込められた場所に居るので人恋しいのです。こんな処にいるのに、こんな出会いがあるなんて夢のようです(夢なら覚めないで)」
この手紙には、小野氏に会いたいという強い願望とともに、「どこで暮らしても、女ですもの」という言葉が添えられていました。これは、彼女が今もなお“女”であることを強調し、これまで年上の男性たちをどのように籠絡してきたのかを窺わせる一文です。 著名な犯罪心理学者、山田教授(仮名)は「この言葉は、彼女が自身の女性性を武器として利用していたことを示唆しています。寂しさや会いたいという感情を巧みに表現することで、男性の庇護欲をくすぐり、信頼関係を築いていたのでしょう」と分析しています。
手紙から見える巧妙な手口
筧死刑囚の手紙には、彼女の巧妙な手口が垣間見えます。例えば、前述の手紙に見られる「夢なら覚めないで」という表現。これは、相手に夢を見ているような心地よさを与え、現実から逃避させようとする心理的なテクニックと言えるでしょう。
小野氏は、筧死刑囚の発言の矛盾を指摘したことで、彼女との関係が悪化。18年3月6日の面会を最後に連絡が途絶えました。しかし、3年4カ月後の21年7月5日、小野氏は死刑確定間近の彼女に会うため、大阪拘置所を訪れました。 会ってくれないだろうという小野氏の予想は、あっさり覆されることになります。 この再会は、どのような意味を持つのでしょうか? そして、筧死刑囚の真意はどこにあるのでしょうか? 今後の展開が注目されます。