朝ドラ「おむすび」低視聴率の謎:共感できないヒロイン、ギャル設定に隠された問題点とは?

朝ドラ「おむすび」もいよいよ後半戦に突入! しかし、視聴率は伸び悩み、ワースト記録更新の危機も囁かれています。一体なぜ、この朝ドラは視聴者の心をつかめないのでしょうか? 本記事では、その理由を徹底的に分析し、今後の展開についても考察します。

ヒロインの「ギャルの掟」、視聴者離れの原因か?

「おむすび」の低迷の大きな要因として、登場人物の魅力不足が挙げられます。前作「虎に翼」や前々作「ブギウギ」のような、記憶に残る個性的なキャラクターが不在なのです。特に、橋本環奈さん演じるヒロイン・米田結は、視聴者から共感を得られていない印象です。

当初は純粋な女子高生だった結ですが、ギャル化してからの言動には疑問の声も。彼女を突き動かす「ギャルの掟」が、視聴者離れの一因となっている可能性があります。特に「他人の目は気にしない、自分が好きなことは貫け」という掟は、時として協調性や常識の欠如と捉えられかねません。高校生の設定であれば許容範囲かもしれませんが、成長と共に変化していく姿が描かれていないことが、共感を阻害しているのかもしれません。

橋本環奈さん演じる米田結橋本環奈さん演じる米田結

専門学校での自己紹介シーンに見る、ヒロインのズレ

結のキャラクター性を象徴するエピソードとして、神戸栄養専門学校入学時の自己紹介シーンが挙げられます。ギャルメイクで登校した結は、父親の心配をよそに、周囲の目を気に留める様子もありません。この場面は、視聴者にも違和感を与えたのではないでしょうか。

他の新入生が将来の夢や目標を語る中、結は「彼氏を支えるために栄養学を学びたい」と発言。この自己中心的な発言は、同級生だけでなく、視聴者にも冷ややかな印象を与えたことでしょう。ドラマとはいえ、あまりにも現実離れした設定は、共感を得る上で大きな障壁となります。

有名料理研究家のA氏も、「夢を叶えるための努力や葛藤を描くことで、ヒロインへの共感度は高まる。しかし、自己中心的な言動が目立つと、視聴者は感情移入しづらくなる」と指摘しています。

今後の展開に期待! 共感できるヒロインへの成長は?

「おむすび」は、後半戦で巻き返しを図る必要があるでしょう。そのためには、ヒロイン・結の成長を描くことが不可欠です。「ギャルの掟」に縛られず、周囲の人々との関わりの中で、どのように成長していくのか。視聴者は、彼女の変化に期待を寄せています。

料理研究家のB氏も、「料理を通して人との繋がりや温かさを描くことで、朝ドラらしい感動を生み出すことができる。結が周りの人々に影響を与え、成長していく姿を描けば、視聴者の共感も得られるだろう」と期待を込めて語っています。

「おむすび」の後半戦、結の成長と人間ドラマに注目です。彼女が視聴者の心をつかみ、V字回復を遂げることができるのか、今後の展開に期待しましょう。