令和ロマンがM-1グランプリで前人未到の二連覇を達成!その立役者、ボケ担当の高比良くるまさんが、漫才の構造を徹底的に分析した著書「漫才過剰考察」が話題沸騰中。10万部突破のベストセラーとなったこの本の背景にある、くるまさんの漫才哲学、そしてM-1制覇の秘密に迫ります。
天才ではないからこそ生まれた独自の分析手法
くるまさんは自身を「天才ではない」と分析します。霜降り明星の粗品さんのように、自身の内面を表現するのではなく、客観的な視点から漫才を捉えることが自身の強みだと語ります。
高比良くるまさんへのインタビューの様子
「周りの目を気にしちゃう」性格が、結果的にメタ的な視点での分析につながったといいます。他の芸人のネタ構成や観客の反応を無意識に分析することで、独自の漫才理論を構築していったのです。
M-1勝利は吉本興業のシステムのおかげ?
くるまさんは、M-1での成功は吉本興業のシステムのおかげだと謙遜します。「劇場に所属するにはこのライブに出てください」といった明確な課題が設定されていることで、まるで人生ゲームのようにステップアップしていくことができたと語ります。
「漫才過剰考察」の表紙
吉本興業が用意したシステムの中で、与えられた課題を一つずつクリアしていくことで、結果的にM-1の頂点に立つことができたと分析しています。
慶應ボーイの相方・松井ケムリとの最強タッグ
相方の松井ケムリさんとは慶應大学のお笑いサークルで出会いました。くるまさんは、ケムリさんを「義務教育の最高傑作」と評し、その頭の回転の速さと的確なツッコミを絶賛。
高比良くるまさん
くるまさんの突飛なボケに対して、ケムリさんが的確なツッコミを返すことで、令和ロマンの漫才は完成するのです。吉本興業が生み出したくるまさんと、義務教育が生み出したケムリさん、二人の最強タッグがM-1連覇の偉業を成し遂げたと言えるでしょう。
漫才を科学する「漫才過剰考察」
くるまさんの分析力と、ケムリさんの的確なツッコミ。この二人のコンビネーションが生み出す漫才は、まさに「漫才過剰考察」の賜物と言えるでしょう。M-1連覇の舞台裏を垣間見ることができる本書は、お笑いファンならずとも必読の一冊です。