ブリンケン米国務長官、日韓仏歴訪へ 日米韓の安全保障協力継続を確認

米国務長官アントニー・ブリンケン氏が、2024年1月4日から9日にかけて韓国、日本、フランスを歴訪することが発表されました。今回の訪問は、国際情勢の緊迫化が続く中、同盟国との連携強化を図る重要な機会となります。特に日韓両国では、日米韓3カ国の安全保障協力の継続が主要議題となる見込みです。

ブリンケン氏訪日、日米の連携強化へ

ブリンケン米国務長官は1月6日から7日にかけて日本を訪問し、林芳正外務大臣らと会談を行う予定です。日米両国は、中国の台頭や北朝鮮の核・ミサイル開発、拉致問題など、多くの共通の課題に直面しています。今回の会談では、これらの課題に対する連携強化策が話し合われると予想されます。特に、東シナ海や南シナ海における中国の海洋進出に対する懸念を共有し、抑止力強化に向けた具体的な方策が議論されるでしょう。

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韓国訪問、民主的プロセスの回復を支援

韓国では、尹錫悦大統領の弾劾訴追により政治的混乱が続いています。ブリンケン長官は、韓国の民主的プロセスの回復を支援する姿勢を示すとともに、北朝鮮問題についても協議を行う予定です。北朝鮮の核・ミサイル開発は、日米韓3カ国にとって重大な脅威であり、連携した対応が不可欠です。非核化に向けた具体的な方策や、挑発行為への抑止力強化について意見交換が行われると見られます。

フランス訪問、ウクライナ侵攻と中東情勢を協議

ブリンケン長官はフランス訪問において、ロシアのウクライナ侵攻への対応や中東情勢について協議する予定です。ウクライナへの継続的な支援や、ロシアへの制裁強化について、フランスとの連携を深めることが期待されます。また、中東地域の安定化に向けた協力についても議論されるでしょう。国際テロ対策や、イランの核開発問題など、複雑な課題への対応策が模索される見込みです。

各国歴訪で同盟国との結束強化へ

ブリンケン長官の今回の日韓仏歴訪は、複雑化する国際情勢の中で、同盟国との結束を強化するための重要な一歩となります。各国の首脳との会談を通じて、共通の課題に対する認識を共有し、具体的な協力体制を構築することで、地域の安定と平和に貢献することが期待されます。