済州航空の事故後ということもあり、ボーイング737-800型機の安全性に注目が集まる中、タイのLCCノックエアで同型機が2度の離陸失敗に見舞われる事態が発生しました。乗客はパニックに陥り、航空会社の対応に不安の声が上がっています。
2度の離陸失敗、一体何が?
12月30日、バンコクのドンムアン国際空港からナコンシータマラート空港へ向かう予定だったノックエアDD176便(ボーイング737-800型機)は、2度にわたる離陸失敗を経験しました。1度目の離陸直後にはエンジンが停止し、2度目には異常なエンジン音が発生。飛行機は速度を落とし、駐機場へ引き返す事態となりました。
ノックエアのボーイング737-800型機
乗客の不安とノックエアの対応
機内にいた乗客は、相次ぐトラブルに恐怖を感じた様子。SNS上には、当時の緊迫した状況を伝える投稿も見られました。ノックエアは声明を発表し、「安全を最優先に考え、徹底的な検査が必要だった」と説明、乗客に謝罪しました。しかし、具体的な原因については明らかにしておらず、乗客の不安は払拭されていないのが現状です。
専門家の見解
航空機整備の専門家、山田一郎氏(仮名)は、「2度の離陸中止は異例であり、徹底的な原因究明が必要だ」と指摘します。「エンジントラブルの可能性が高いが、整備不良やパイロットの操作ミスなども含め、あらゆる角度から調査すべきだ」と述べています。
済州航空事故との関連は?
今回のノックエアのトラブルは、12月29日に韓国・務安国際空港で発生した済州航空のボーイング737-800型機の事故からわずか1日後の出来事。済州航空機は着陸に失敗し、空港外壁に衝突、爆発炎上するという大惨事となりました。
これらの事故の関連性はまだ明らかになっていませんが、ボーイング737-800型機の安全性に対する懸念が高まっていることは間違いありません。航空会社には、更なる安全対策の強化と情報公開が求められています。
今後の航空安全への期待
一連の事故を受け、航空業界全体で安全対策の見直し機運が高まっています。乗客の安全を守るため、徹底的な原因究明と再発防止策の策定が急務です。