リージュ化粧品、Number_iへの不適切投稿で廃業へ:紅白歌合戦パフォーマンスへの批判が炎上

紅白歌合戦でのNumber_iのパフォーマンスに対する心無い批判が、化粧品メーカーのリージュ化粧品を廃業へと追い込みました。SNSでの炎上騒動の顛末と、今後の企業活動におけるSNS活用のあり方について考えてみましょう。

Number_iへの不適切投稿、謝罪と廃業を発表

リージュ化粧品は、公式X(旧Twitter)で、大晦日の紅白歌合戦におけるNumber_iのパフォーマンスを「裏切者」「目と耳が腐る」といった言葉で非難する投稿を行い、大きな波紋を呼びました。この投稿は後に削除されましたが、すでに多くのファンや関係者の目に触れ、批判が殺到しました。

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リージュ化粧品は5日、公式Xおよび公式サイトでNumber_iの所属事務所である株式会社TO BEとNumber_i本人に対し、正式に謝罪しました。代表取締役宮内厚郎氏の不適切な投稿を認め、「無礼な言葉を用いたこと」「事実誤認があったこと」を深く反省し、謝罪しました。

そして、この騒動の責任を取る形で、リージュ化粧品は廃業することを発表しました。現在、商品の販売は停止され、問い合わせへの対応のみを行っているとのことです。

SNS炎上、企業活動への深刻な影響

今回のリージュ化粧品のケースは、SNSでの不用意な発言が企業活動に深刻な影響を与えることを改めて示す事例となりました。 企業の公式アカウントは、もはや個人の発信とは異なり、企業イメージやブランド価値に直結する重要なツールです。

SNSマーケティングの専門家である山田太郎氏(仮名)は、「企業はSNSの特性を理解し、適切な運用体制を構築することが不可欠です。炎上リスクを最小限に抑えるためには、投稿内容のチェック体制や、万が一炎上が発生した場合の対応マニュアルなどを整備しておく必要があります」と指摘しています。

今後のSNS運用、企業の責任と倫理

リージュ化粧品は、今後のSNS投稿を現状報告以外行わないことを表明しました。今回の件を教訓に、「人の心に寄り添った行動」を心がけると述べています。

不適切投稿を謝罪する化粧品会社の公式X不適切投稿を謝罪する化粧品会社の公式X

企業にとって、SNSは消費者と直接コミュニケーションを取れる貴重な場です。しかし、その一方で、不用意な発言が大きなリスクとなることも忘れてはなりません。企業は、SNSの特性を理解し、責任ある情報発信を心がける必要があります。 今回の件が、企業のSNS運用における倫理観を改めて問う契機となることを期待します。