2024年12月28日に行なわれた六代目山口組の餅つき。注目を集めたのはやはり司忍組長だった。組長の乗った車が会場に到着すると、その姿をカメラに収めようと50名近くの警察、メディアが取り囲む。出迎えた若頭補佐ら直参組長も「危ないから(下がって)」と発言していた。
【写真】司組長の私服集 グレーを基調に青いマフラーを差し色に サングラスコレクションも 直参組長はヴィトン、プラダ、モンクレールとハイブランド揃い
こうした現場で話題にのぼるのが、司組長のファッションだ。普段、山口組の組員は、友好・親戚団体との外交は当然のこと、ブロック会議や墓参など組織内部での行事でも原則スーツ姿だ。
ただ、12月の「事始め」や餅つきは組織内のお祝い事であるため、組長も私服で訪れる。前回の餅つき(2023年)では、白いブルゾンに黒いタートルネック、白いパンツを着用していた。今回(2024年)はブラウンのブルゾン、ネイビーのニット、黒いパンツだった。
「司組長はファッションに強いこだわりがあります。自宅ではラフな格好をすることもあるが、外出する際は必ずしっかりとした服を着る。移動には新幹線など公共交通機関を使うことも多く、一般人も目にする機会がある。自身が山口組の“顔”であるため、いつ誰に見られてもいいという意識を持っているのではないか。
組長が愛用しているのは主に海外の高級ブランド。外商経由で購入していると見られていて、過去には全身グッチのコーディネートで現れたこともあった。しかし、ブランドロゴの入った服を着ることは滅多にないため、メディアもどこのブランドのものなのかわからないことも多い。ただ、これまでの傾向から、着用する衣類の総額が100万円を切ることはないとまで言われている」(実話誌記者)
また、司組長といえばサングラスもトレードマークだ。今回の餅つきでは乗用車の助手席後ろに、複数のサングラスがかけられていたことを取材班が確認している。
司忍組長の「ファッションセンス」はどこから
組長はどこでファッション情報を得ているのか。山口組は分裂抗争下で、細心の注意を払う必要がある組長自ら百貨店などに出向き、服を選ぶわけにもいかない。
「組長はファッション誌で情報を得ているようで、“ちょい不良(ワル)オヤジ”の発信源ともなったファッション誌の『LEON』を愛読している。同誌ではラグジュアリーブランドの高額商品を多数、掲載していて、“モテるオヤジ”のあり方などを提唱しています。
組長はかつて2006年に銃刀法違反(共同所持)で逮捕され、約5年間、刑務所暮らしを経験していますが、ここでも『LEON』を差し入れさせて読んでいたと報じられたほどです。最近ではスマートフォンで情報を得ることもあると聞きます。年齢を感じさせないファッションへの強いこだわりを感じさせます」(同前)
1月25日には司組長は83歳の誕生日を迎え、例年通りなら新年会を兼ねた宴が催される。例年正装で訪れているが、はたして━━。