飲酒運転の落とし穴:まさか蒸しパンでアウト?アルコール検知の意外な盲点

運転前のアルコールチェック、当たり前のように行っていますが、実は意外な落とし穴があることをご存知でしょうか?今回は、お酒を飲んでいないのに呼気からアルコールが検出されるケース、そして、ある市営バス運転手の「蒸しパン事件」を詳しく解説します。飲酒運転の危険性はもちろんのこと、日常に潜む思わぬリスクについて一緒に考えてみましょう。

アルコール検知の仕組みと基準値

日本では、道路交通法によって飲酒運転は厳しく禁じられています。「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の2種類があり、前者はアルコールの影響で正常な運転ができない状態、後者は呼気中のアルコール濃度で判断されます。基準値は、呼気1リットルあたり0.15ミリグラム以上。しかし、自治体によってはさらに厳しい内規を設けている場合もあります。

蒸しパンで懲戒処分?! 思いもよらぬアルコール検出

2022年10月、ある市営バスの運転手が乗務前の検査で呼気からアルコールを検出され、戒告処分を受けました。驚くべきことに、この運転手は飲酒しておらず、出勤途中に蒸しパンを食べたと説明。道交法の基準値以下ではありましたが、市の内規を超えてしまったのです。

蒸しパンを食べる人のイメージ蒸しパンを食べる人のイメージ

隠れたアルコールに要注意! 日常食品にも潜むリスク

実は、お酒として販売されていない食品にもアルコールが含まれている場合があります。洋酒入りのチョコレートやケーキ、酒粕を使った甘酒、薬用酒などがその代表例。これらを摂取後、しばらくは呼気にアルコールが残る可能性があるため、運転前には注意が必要です。

アルコールを含む意外な食品例

  • 洋酒入りチョコレート:ウイスキーやブランデーを使用した香り高いチョコレートは人気ですが、運転前には要注意。
  • 洋酒入りケーキ:ラム酒などで香りづけされたケーキも、アルコールが含まれている可能性があります。
  • 甘酒:酒粕を使った甘酒は、ノンアルコールのものもありますが、アルコール分を含むものもあるので確認が必要です。
  • 薬用酒:滋養強壮のために飲まれる薬用酒も、アルコールが含まれているため、運転前の摂取は控えましょう。

専門家の意見:食後のアルコール検知に潜むリスク

食と健康の専門家、山田健太郎氏(仮名)は、「アルコールを含む食品の摂取後、どれくらいの時間で呼気からアルコールが検出されなくなるかは、個人差や摂取量、食品の種類によって大きく異なります。そのため、運転前にはアルコールを含む食品を摂取しないことが一番安全です」と注意を促しています。

アルコールチェッカーを使用する人のイメージアルコールチェッカーを使用する人のイメージ

まとめ:飲酒運転ゼロを目指して

飲酒運転は、自分だけでなく、周りの人々にも大きな危害を加える危険な行為です。お酒を飲んだ場合はもちろん、アルコールを含む食品を摂取した場合も、運転は控えましょう。安全運転を心がけ、飲酒運転ゼロの社会を目指しましょう。