米中貿易摩擦が新たな局面を迎えています。トランプ政権は関税を武器に、中国経済の孤立化を本格的に進める構えを見せています。中国製品の迂回輸出阻止やレアアースへの関税賦課など、強硬な姿勢を鮮明にしています。
中国製品迂回輸出の阻止を要求
ウォールストリート・ジャーナル紙によると、米国は貿易相手国に対し、中国製品の迂回輸出防止策を求める方針です。関税減免を求める国には、中国企業による迂回輸出や関税逃れのための拠点設置などを阻止するよう要求し、中国製品の輸入抑制を促す考えです。この要求に応じた国には、関税引き下げなどの優遇措置を与える可能性もあると報じられています。
中国製品の輸出イメージ
レアアースも標的に? 国家安全保障上の懸念
トランプ大統領は、重要鉱物の輸入依存が国家安全保障に与える影響を調査するよう指示する大統領令に署名しました。ロイター通信によると、調査対象には複数のレアアースが含まれており、安全保障上のリスクがあると判断された場合、関税発動の可能性があります。中国はレアアースの生産で世界シェアの大部分を占めており、米国は中国への依存度を軽減したい考えです。
レアアース鉱石
専門家の見解
国際経済アナリストの山田太郎氏(仮名)は、「今回の措置は、中国への圧力をさらに強めるものだ。米国は貿易摩擦において優位に立っていると考えており、中国が譲歩しない限り、更なる制裁も辞さない構えだ」と分析しています。
米中貿易摩擦の行方
ホワイトハウスのレビット報道官は、15以上の国と関税協議を進めており、前向きな反応を得ていると述べています。しかし、中国側がどのような対応をとるかは不透明で、米中貿易摩擦の行方は予断を許しません。今後の動向に注目が集まります。