市川染五郎、中村橋之助、中村鷹之資!梨園プリンスが語る芸の道と父への想い。「徹子の部屋」で感動秘話

黒柳徹子さんが司会を務める長寿番組「徹子の部屋」に、歌舞伎界の若きホープ、市川染五郎さん、中村橋之助さん、中村鷹之資さんが揃って登場しました。1月8日放送回では、華やかな三人に徹子さんも終始笑顔。今回は、番組の内容をさらに深掘りし、鷹之資さんと人間国宝であった父・中村富十郎さんの感動秘話に迫ります。

父・中村富十郎さんの教え:芸は人なり

中村鷹之資さんは、人間国宝・中村富十郎さんの長男。69歳で授かった待望の跡継ぎとして、誕生当時から大きな注目を集めました。番組内で鷹之資さんは、大きく年の離れた父から受けた教えについて語りました。それは、世阿弥の言葉としても有名な「芸は人なり」。舞台での技術よりもまず、「礼儀正しく、人として一人前になること」を父は常に説いていたそうです。「早く寝なさい」「学校に行きなさい」といった、ごく普通の父親らしい言葉が鷹之資さんの記憶に残っているといいます。大学まで進学させてくれたのも、父の教育方針のおかげだと感謝の気持ちを述べました。

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11歳で父と別れ、芸の道へ

鷹之資さんは11歳の時に父・富十郎さんを亡くしました。本格的に芸事を学ぶのは14歳からという富十郎さんの考えで、それまでは「伸び伸びと子供らしく過ごしてほしい」と願っていたそうです。直接、芸の教えを受けることは叶いませんでしたが、鷹之資さんは「今の自分の人格形成に大きな影響を与えてくれた」と、父への感謝の思いを語りました。歌舞伎役者としての基礎となる人間性を育むことに重点を置いた富十郎さんの教育方針が、今の鷹之資さんを支えていると言えるでしょう。

芸能界最高齢パパの喜びと悲しみ

富十郎さんは74歳の時に長女を授かり、当時、芸能界最高齢パパとして話題になりました。「無事生まれたことが何より」と喜びを語っていた富十郎さん。しかし、その喜びも束の間、2011年1月、直腸がんのため81歳でこの世を去りました。鷹之資さんにとって、父との別れは大きな悲しみでしたが、同時に芸の道を歩む上での大きな決意を胸に刻む出来事でもあったのではないでしょうか。

若き歌舞伎役者の未来

市川染五郎さん、中村橋之助さん、中村鷹之資さん。それぞれ異なる環境で育ちながらも、歌舞伎界を担う若手として活躍する三人の姿は、日本の伝統芸能の未来を明るく照らします。今回の「徹子の部屋」は、彼らの素顔や芸への情熱に触れることができる貴重な機会となりました。今後の活躍に期待が高まります。

この度は、「徹子の部屋」出演の市川染五郎さん、中村橋之助さん、中村鷹之資さんに関する記事をお届けしました。この記事を読んで、歌舞伎に興味を持った方は、ぜひ劇場に足を運んでみてください。伝統芸能の素晴らしさを体感できることでしょう。