ロサンゼルス高級住宅街で山火事、3万人避難命令―強風で被害拡大の恐れ

ロサンゼルスの高級住宅街「パシフィック・パリセーズ」で7日、山火事が発生し、瞬く間に広がっています。強風にあおられ、炎は住宅を飲み込みながら拡大を続け、現地当局は非常事態宣言を発令、住民3万人への避難命令を出しました。

高級住宅街を襲う炎、衛星画像でも確認できる被害状況

パシフィック・パリセーズは、ハリウッドスターや富裕層が多く住む高級住宅街として知られています。今回の山火事は、乾燥した植生と強風の影響で急速に拡大し、多くの住宅が焼失の危機に瀕しています。衛星画像からも、赤く燃え広がる炎の様子が鮮明に確認でき、被害の深刻さを物語っています。

ロサンゼルスの山火事の様子ロサンゼルスの山火事の様子

避難を余儀なくされる住民、懸命の消火活動続くも強風が懸念材料

火の手が迫る中、住民たちは大切な家財道具を残し、避難を余儀なくされています。避難中の男性は、「火の粉が降り注ぎ、身の危険を感じて避難を決意した。家財道具を失うのは辛いけれど、命には代えられない」と語りました。消防隊は懸命の消火活動を行っていますが、7日夜から8日朝にかけて強風が予想されており、被害の拡大が懸念されています。

サンタモニカ、UCLAにも影響拡大の恐れ、日本人も多く訪れる地域に不安広がる

火災の影響は、近隣のサンタモニカやUCLAのキャンパスにも及ぶ可能性があり、周辺地域への影響が懸念されています。これらの地域は、日本人を含む多くの観光客が訪れるエリアでもあり、旅行者への影響も心配されています。一部の学校では休校措置が取られており、今後の状況に注意が必要です。

専門家の見解:乾燥と強風、山火事リスクを高める要因

火災専門家の山田一郎氏(仮名)は、「カリフォルニア州は乾燥した気候が特徴で、特にこの時期は強風も加わり、山火事のリスクが高まる。今回の火災も、乾燥した植生と強風が主な原因と考えられる」と指摘しています。さらに、「地球温暖化の影響で、乾燥化と強風の傾向は今後さらに強まると予想され、山火事の発生頻度や規模も増加する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

今後の見通しと安全確保のための対策

今後の火災の進展状況や避難情報については、現地当局の発表に注意を払う必要があります。また、火災発生地域への不要不急の外出は控え、安全を最優先に行動することが重要です。