ゴビンダ氏、無罪勝ち取るも6800万円使い果たし…波乱万丈の人生と現在の生活

東電OL殺人事件で無罪を勝ち取ったゴビンダ・プラサド・マイナリ氏。約6800万円もの刑事補償金を受け取ったものの、現在はそのほとんどを使い果たしてしまったという。波乱万丈の人生を送ってきた彼の現在に迫ります。

12年の歳月を経て無罪確定、そして巨額の補償金

1997年、東京で起きた東電OL殺人事件。ゴビンダ氏は容疑者として逮捕され、長きに渡る裁判が始まりました。一審無罪、控訴審で無期懲役、そして上告棄却。しかし、諦めずに再審請求を続け、2012年、ついに東京高裁で無罪が確定しました。実に12年もの歳月が費やされました。その後、日本政府から約6800万円の刑事補償金を受け取りました。これは当時のネパールの平均年収の1000倍以上という巨額です。

alt ゴビンダ氏の写真。落ち着いた表情でカメラを見つめている。alt ゴビンダ氏の写真。落ち着いた表情でカメラを見つめている。

補償金の使い道と現在の生活

ゴビンダ氏は、受け取った補償金を家族のために使ったと語っています。母親の治療費、娘二人の結婚費用、そして海外での住宅購入の援助などに使われたとのこと。

かつては高級車ランドクルーザーを所有し、カトマンズ近郊に家を建てたゴビンダ氏。裕福な生活を送っていた時期もありました。しかし、現在はその豪邸も売却し、2階建ての家に妻と二人で暮らしています。ランドクルーザーも事故を機に手放し、現在はインド製の小型車に乗っているそうです。

家族との生活と今後の展望

二人の娘は結婚し、それぞれオーストリアとオーストラリアで暮らしており、孫も二人いるそうです。家族は離れて暮らしていますが、ゴビンダ氏は穏やかな日々を送っているようです。

経済的な不安と将来への想い

巨額の補償金も底をつき、経済的な不安を抱えているというゴビンダ氏。今後の生活については、まだ具体的な展望は語られていません。しかし、長年の苦難を乗り越えてきた彼の強い精神力は、これからの道のりも切り開いていくことでしょう。

alt ゴビンダ夫妻の現在の様子。質素な暮らしを送っていることがうかがえる。alt ゴビンダ夫妻の現在の様子。質素な暮らしを送っていることがうかがえる。

無罪を勝ち取った男の第二の人生

冤罪被害という大きな苦難を乗り越え、巨額の補償金を手にしながらも、再び質素な生活へと戻ったゴビンダ氏。彼の人生は、私たちに様々なことを考えさせます。 今後の彼の生活が穏やかで、幸せに満ちたものになることを願わずにはいられません。