ロサンゼルス山火事、猛威を振るい5人死亡、数百棟焼失、10万人以上が避難

ロサンゼルス近郊の高級住宅地を襲った山火事は、未だ鎮火の目処が立たず、甚大な被害をもたらしています。5人の死亡が確認され、数百棟の建物が焼失、10万人以上が避難を余儀なくされています。ハリウッドセレブを含む数万人が避難対象となり、未曾有の事態となっています。

高級住宅地パシフィックパリセーズを襲う炎、セレブも避難

サンタモニカとマリブに挟まれた高級住宅地、パシフィックパリセーズは、今回の山火事の被害が最も深刻な地域の一つです。数多くのセレブが暮らすこの地域は、赤い炎に包まれ、変わり果てた姿を見せています。俳優のジェイミー・リー・カーティスさん、マンディ・ムーアさん、ユージン・レヴィさんなど、多くの著名人が避難生活を強いられています。

パシフィックパリセーズの焼け跡パシフィックパリセーズの焼け跡

住民の一人は、変わり果てた街並みを前に、「すべてを失った」と悲痛な声を上げました。この地域だけでなく、周辺地域にも被害が広がり、多くの人々が家や思い出を失っています。地震ですら経験したことのない、まさに壊滅的な状況だと語る住民もいます。

強風で消火活動は難航、鎮火率はゼロ

7日に発生した山火事は、強風にあおられ瞬く間に広がり、消火活動は難航を極めています。航空機による消火活動も強風のため中断を余儀なくされ、鎮火の目処は立っていません。ロサンゼルス消防本部長の証言によると、25年の消防士人生でこれほどの強風は経験したことがないといいます。

消火活動の様子消火活動の様子

サンフェルナンドバレーで発生した別の山火事も2平方キロメートル以上に拡大しており、8日午後時点で3件の山火事全て、鎮火率はゼロとなっています。気象条件が大きな脅威となっており、予断を許さない状況が続いています。

バイデン大統領も状況を注視、被災者支援へ

バイデン大統領はサンタモニカの消防当局から状況説明を受け、深刻な事態を認識しています。連邦政府として被災者支援に全力を挙げる姿勢を示しており、今後の動向が注目されています。

山火事の被害状況山火事の被害状況

山火事の猛威は未だ収まらず、多くの人々の生活を脅かしています。一日も早い鎮火と、被災者の方々への支援が切に望まれます。