東京美容外科の統括院長、麻生泰氏がSNSでの炎上騒動を受け、X(旧Twitter)からの一時離脱を宣言しました。発端は昨年末、部下の医師がグアムの解剖研修で献体と共に撮影した写真が「モラルに欠ける」と批判を浴びたこと。麻生氏は当初部下を擁護する姿勢を見せましたが、自身への批判や誹謗中傷、そして騒動による経営への影響を受け、Xから距離を置く決断に至ったようです。
献体写真への批判から広がる炎上騒動
昨年12月、東京美容外科沖縄院の院長だった黒田あいみ氏が、グアムの解剖研修で献体と写った写真や「頭部がたくさん並んでるよ」といったコメントをSNSに投稿。これが「不謹慎だ」と大きな批判を浴び、炎上騒動に発展しました。
グアムの解剖研修で献体と写った写真
東京美容外科は黒田氏を院長職から解任しましたが、騒動は収束せず、統括院長である麻生氏への批判も高まりました。麻生氏は当初、アメリカの解剖研修における文化の違いを主張し、黒田氏を擁護する姿勢を見せていました。
SNSでの批判、誹謗中傷、そして経営への影響
麻生氏はX上で様々な意見に反応し、批判は受け入れつつも誹謗中傷には毅然とした態度で臨みました。しかし、騒動の影響は大きく、医師の退職や新規採用の中止、銀行との取引白紙化など、経営にも深刻な打撃を与えたと明かしています。
麻生氏、Xからの離脱を宣言
1月10日、麻生氏はXへの投稿で、今回の炎上騒動を通してSNSのメリットを感じられなかったとして、一時的にXから離れることを宣言しました。
麻生氏は、自身の言動が物事に及ぼす影響の大きさを実感したと述べ、騒動の影響で医師3名が退職、採用予定だった医師2名が辞退、銀行との新規取引も白紙になったと告白。また、自身への誹謗中傷の中には、在日韓国人であることを理由としたヘイトスピーチもあったと明かし、心を痛めたと吐露しました。
さらに、自身は犯罪や不法行為は行っていないと強調し、「脱税で医師免許剥奪寸前になった人」「海外でギャンブルでお金を溶かした人」「睡眠薬を使ってレイプをした人」とは違うと、意味深な発言もしています。
この投稿に対し、ネット上では様々な反応が見られました。「ツールのせいにせず、自身の言動と向き合ってほしい」「最後にガソリンを撒いている」といった批判的な意見がある一方で、「人種差別的な誹謗中傷は許されない」と同情的な声も上がっています。
今回の騒動は、医療従事者からも多くの反応が寄せられるなど、大きな波紋を広げました。SNSとの向き合い方を改めて考えさせられる出来事と言えるでしょう。