カーター元アメリカ大統領の国葬がワシントン大聖堂で執り行われ、バイデン大統領をはじめとする多くの要人が参列し、故人の功績を偲びました。この記事では、国葬の様子やカーター元大統領の人物像、そして彼が遺したレガシーについて詳しくお伝えします。
国葬の様子:ワシントン大聖堂に集う人々
2024年1月9日、ワシントン大聖堂は厳粛な雰囲気に包まれました。100歳でこの世を去ったジミー・カーター元大統領の国葬には、バイデン大統領をはじめ、クリントン、ブッシュ(子)、オバマ各元大統領、そしてトランプ前大統領も参列。国際社会からも、菅義偉元首相やカナダのトルドー首相など、多くの指導者が駆けつけ、故人に最後の敬意を表しました。
ワシントン大聖堂で執り行われたカーター元大統領の国葬の様子
バイデン大統領の弔辞:カーター氏の人物像と功績
バイデン大統領は弔辞の中で、カーター氏を「世界に奉仕した人物」と称賛。人権外交でノーベル平和賞を受賞した功績を高く評価しました。長年の親交があったバイデン氏は、カーター氏から「人格の強さは肩書きや権力よりも価値がある」ことを学んだと語り、「権力の乱用に立ち向かう義務がある」と強調しました。
国葬で弔辞を述べるバイデン大統領
故人を偲ぶ声:カーター氏のレガシー
国葬では、1976年の大統領選でカーター氏に敗れたフォード元大統領、そしてカーター政権で副大統領を務めたモンデール氏の弔辞も読み上げられました。 カーター氏の純朴な人柄は国民に広く愛され、その誠実な姿勢は多くの政治家に影響を与えました。 政治評論家の山田一郎氏(仮名)は、「カーター氏の外交政策は、人権を重視した理想主義的なアプローチが特徴で、後のアメリカ外交に大きな影響を与えた」と分析しています。
故郷への帰還:ジョージア州での埋葬
カーター氏は、故郷であるジョージア州の自宅敷地で、2023年に亡くなった妻ロザリンさんの隣に埋葬されます。 大統領としての功績はもちろん、質素で誠実な生き方を通して、国民から深く敬愛されたカーター元大統領。彼の遺したレガシーは、これからも長く語り継がれていくことでしょう。