テキサス州ヒューストンで、16歳の障害を持つ少女が体重わずか35kgで死亡しているのが発見され、養母が傷害容疑で逮捕されるという痛ましい事件が発生しました。この記事では、事件の背景、少女の置かれた状況、そして私たちが考えなければならないことについて詳しく見ていきます。
虐待の容疑と少女の悲惨な状況
2024年3月、ヒューストンで16歳の障害を持つ少女が自宅で死亡しているのが発見されました。逮捕されたのは養母のトレイシー・ゴンザレス容疑者(48)。ゴンザレス容疑者は、少女が食事などを適切にできないことを理由に、ベルトで叩くなどの暴行を加えていたとされています。
alt テキサス州で傷害容疑で逮捕された養母のトレイシー・ゴンザレス容疑者が警察に連行される様子
法医学研究所は、少女の死因を「脱水、栄養失調、鈍器や鋭利な力による傷の合併症」と断定。発見時、少女は衰弱しきっており、体重はわずか35kg。2022年2月の医療記録では53kgだったことから、短期間で18kgも体重が減少していたことが分かります。
養母の供述と隠蔽工作
ゴンザレス容疑者は、少女の衰弱を当局に報告しなかった理由について、「ほかの子どもたちの親権を失いたくない」と供述しています。近隣住民の証言によると、少女は学習障害があると自ら語っていましたが、外見上はハンディキャップを負っているようには見えなかったとのこと。
alt 児童保護施設の職員に連れられていくゴンザレス容疑者の子供たち
1年前から少女の姿を見かけなくなったという近隣住民もおり、ゴンザレス容疑者に理由を尋ねてもはぐらかされたといいます。児童虐待防止の専門家である山田花子氏(仮名)は、「このようなケースでは、加害者は周囲から疑われないよう隠蔽工作を図ることが多い」と指摘しています。
私たちにできること
この事件は、障害を持つ子どもたちが家庭内で虐待を受けるリスクの高さを改めて浮き彫りにしました。私たち一人一人 が、子どもたちの安全を守るために何ができるのか、改めて考えていく必要があるのではないでしょうか。 行政のサポート体制の強化、近隣住民の意識向上、そして早期発見のための教育など、多角的な対策が求められます。
この事件の詳細については、The State紙、FOX 26 Houston、abc13などの報道もご参照ください。