韓国の政局が大きく動いています。国民の力と尹錫悦大統領への支持率がここにきて急上昇しているのです。韓国ギャラップの最新世論調査によると、国民の力の支持率は34%と、前回調査から10ポイントも増加しました。一方、共に民主党は12ポイント減の36%となり、両党の支持率の差はわずか2ポイントにまで縮まりました。
国民の力、支持率急回復の背景とは？
韓国の尹錫悦大統領
2024年12月の前回調査では、国民の力の支持率は24%と低迷し、共に民主党に24ポイントもの大差をつけられていました。一体何がこの劇的な変化をもたらしたのでしょうか？韓国ギャラップは、「与党支持層の政権交代への危機感が高まっている」と分析しています。野党主導の国会で尹大統領に続き韓悳洙首相も弾劾訴追されるなど、政局の混乱が続いていることが、保守層の危機感を煽り、国民の力への支持を押し上げた可能性があります。
野党への期待感低下も影響か
同時に、共に民主党への期待感が薄れていることも指摘されています。中道層の一部が、共に民主党の政権運営能力に疑問を抱き始めているのかもしれません。 著名な政治評論家、金大賢氏（仮名）は「国民は政局の安定を求めており、共に民主党の強硬姿勢に疲弊している可能性がある」と指摘しています。
尹大統領弾劾への賛否は？
尹大統領の弾劾については、賛成が64%、反対が32%という結果でした。2024年12月14日の弾劾訴追直前に比べると賛成は11ポイント減少しています。 これは、2016年に朴槿恵元大統領が弾劾訴追された際の状況とは大きく異なります。当時、朴元大統領の弾劾への賛成は81%に達し、訴追から罷免に至るまで高い水準を維持していました。今回の尹大統領への弾劾に対する世論の動向は、今後の政局を占う上で重要な指標となるでしょう。
今後の政局はどうなる？
国民の力の支持率上昇は、今後の韓国政界にどのような影響を与えるのでしょうか？共に民主党は支持率低下に歯止めをかけ、巻き返しを図ることができるのでしょうか？ 今後の世論調査の結果にも注目が集まります。そして、これらの動きが、日韓関係をはじめとする国際情勢にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注視していく必要があります。
