尹大統領警護庁次長、拘束令状申請か – 韓国政局の波紋

韓国で波紋を広げている尹錫悦大統領の拘束令状執行問題。聯合ニュースによると、警察は12日、大統領警護庁のキム・ソンフン次長に対し、内乱容疑での尹大統領の拘束令状執行を妨害したとして、特殊公務執行妨害などの疑いで拘束令状を検察に申請したと報じました。キム次長は、朴鍾俊前長官の辞任に伴い、警護庁のトップ代行を務めています。

警護庁次長、出頭を拒否か

大統領公邸への立ち入りを妨害した疑いが持たれているキム次長。合同捜査本部は3日、尹大統領の拘束令状執行のため大統領公邸の敷地内に入ろうとした際、キム次長に妨害された疑いがあると見て捜査を進めてきました。3回の出頭要請にも関わらず、キム次長は「警護業務のためいっときも席を空けることができない」として拒否していたとのことです。

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裁判所が拘束令状を再発行、警護庁は阻止の構え

捜査本部は期限内に尹大統領の拘束令状を執行できなかったため、7日に裁判所から再度取得。近く執行を試みる方針です。警護庁内部では「強硬派」と目されるキム次長。警護庁は令状執行を断固阻止する構えを見せており、緊張が高まっています。警察はキム次長を先に拘束した上で、尹大統領の拘束令状を執行する可能性もあるとみられています。

警護庁内部に亀裂か

一方、警護庁の警備安全本部長は11日、警察に出頭し聴取に応じました。捜査への対応を巡り、警護庁内部に亀裂が生じ、動揺が広がっていると警察は見ています。

警察警察

韓国政局の行方

今回の事態は、韓国政局に更なる波紋を広げることが予想されます。今後の捜査の進展、そして警護庁の対応に注目が集まります。 政治評論家のパク・ミン氏は「今回の件は、大統領の権力と司法の独立性の間の緊張関係を改めて浮き彫りにしたと言えるでしょう。今後の動向次第では、政局に大きな影響を与える可能性があります」と指摘しています。

今後の展開が注目される中、jp24h.comでは引き続きこの問題を追跡し、最新情報をお届けしていきます。