カリフォルニア山火事、死者24名に 強風と乾燥で延焼拡大、トランプ前大統領がニューサム知事を批判

カリフォルニア州で発生した大規模な山火事。被害は拡大の一途を辿り、現時点で24名の尊い命が奪われました。強風にあおられた炎は容赦なく燃え広がり、数十名が行方不明になっているという情報も。今なお懸命な消火活動が続けられていますが、予断を許さない状況です。この記事では、現地の様子や被災者の声、そして物議を醸しているトランプ前大統領の発言について詳しくお伝えします。

現地はまさに地獄絵図…日本人男性の自宅も全焼

現地に住む日本人男性が撮影した映像には、想像を絶する光景が映し出されていました。自宅の屋根から撮影された映像には、まるで生き物のようにうねる炎が、強風に乗って迫ってくる様子が捉えられています。その後、この男性の自宅は全焼してしまったとのこと。

山火事が迫る様子山火事が迫る様子

全焼した自宅を目の当たりにした杉下拓海さんは、「言葉を失った。もう少しこのような事態を想定した迅速な対応策があっても良かった」と、無念さを滲ませました。

トランプ前大統領、ニューサム知事を痛烈批判

この未曾有の災害の中、トランプ前大統領の発言が波紋を広げています。彼は自身のSNSで、カリフォルニア州のニューサム知事を名指しで批判。「火災拡大の責任はお前だ、無能だ、辞任しろ」など、痛烈な言葉を浴びせています。

さらに、トランプ前大統領は「ニューサム知事は、カリフォルニア州の市民より、ワカサギという役に立たない魚を守ろうとした」と投稿。この発言が物議を醸しています。

ニューサム知事ニューサム知事

一体、ワカサギの保護と山火事の消火に何の関係があるのでしょうか?

ダム建設をめぐる対立

実は、2021年の第一次トランプ政権時代、カリフォルニア州南部にダムを建設し、水源を確保する計画がありました。しかし、ニューサム知事は生態系への影響を懸念し、環境問題の観点からこの計画に反対。計画は頓挫しました。

環境問題に懐疑的な姿勢を示してきたトランプ前大統領は、今回も環境問題を優先した結果、消防用水が不足し、火災が広がったと主張しています。

専門家の見解は?

著名な防災専門家である山田一郎氏(仮名)は、「確かに州の初動対応の検証は必要だが、現地は異常な乾燥と強風が続いていた。気候変動の影響も考えられるため、原因を一つに特定するのは難しい」と指摘。

乾燥した大地乾燥した大地

さらに、「今は原因究明よりも、政府と行政が一体となって被災者の救済に当たるべき段階だ」と強調しています。

カリフォルニアの山火事は、自然災害の恐ろしさとともに、政治的な対立も浮き彫りにしました。一刻も早い鎮火と被災者の支援が望まれます。