欽ちゃんこと萩本欽一さん。国民的人気番組「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」での辛口コメントが、近年、視聴者の間で賛否両論を巻き起こしています。1979年の放送開始以来、45年以上もの歴史を誇る長寿番組ですが、時代と共に番組の雰囲気、そして欽ちゃんの役割も変化しつつあるようです。
欽ちゃんの毒舌、老害か?愛情の裏返しなのか?
1月13日に放送された100回記念SPでは、トニセンの参加など華やかな演出で盛り上がりを見せました。しかし、一方で欽ちゃんの出演者への厳しいコメントが目立ち、視聴者からは「老害」との批判も上がっているようです。ネット上では「見ていて辛い」「好きだったタレントが晩節を汚すのは悲しい」といった声も聞かれます。
alt=欽ちゃんと香取慎吾が司会を務める「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」のステージ
一方で、欽ちゃんの毒舌には愛情の裏返しだという意見も。長年番組を見守ってきた視聴者からは「毒舌だけど優しい」「番組に締まりが生まれた」といった肯定的な声も少なくありません。中には、和田アキ子さんの「トド発言」を引き合いに出して比較する意見も見られました。
時代の変化と番組の演出意図
ある制作会社ディレクターは、欽ちゃんのコメントは番組の演出意図に基づくものだと分析しています。かつては「ヌルい」番組と揶揄されるほど合格者が多かった「仮装大賞」ですが、近年は審査を厳しくすることで、番組に緊張感を持たせる狙いがあるようです。欽ちゃんの辛口コメントも、その一環と言えるでしょう。
alt=若い頃の萩本欽一
しかし、番組の演出意図と視聴者の受け止め方には、どうしてもズレが生じてしまうもの。ネット上では「番組は好きだけど欽ちゃんは嫌い」といった意見も見られ、欽ちゃんのイメージダウンを懸念する声も上がっています。
欽ちゃんの今後と番組の未来
2021年には突如勇退を宣言し、その後復帰した欽ちゃん。83歳という高齢でありながら、今もなお第一線で活躍する姿は驚異的です。しかし、時代の変化と共に、視聴者の番組に対する期待値も変化しています。欽ちゃん自身も、そのバランス調整に頭を悩ませていることでしょう。
「仮装大賞」は、時代と共に変化しながらも、多くの人に愛され続けてきた国民的番組です。欽ちゃんの存在は、番組にとって欠かせないものですが、今後どのように番組と視聴者の橋渡し役を担っていくのか、注目が集まります。