愛知県初!公立中高一貫校の入試スタート、明和は驚異の17倍!

愛知県で初の公立中高一貫校4校の入試が1月11日に始まりました。公立高校優勢の愛知県に新たな風が吹き込み、早くも注目を集めています。中でも伝統校・明和高校付属中学校は17倍もの高倍率を記録し、熱い視線が注がれています。

熱気あふれる入試会場、未来のリーダーたちが挑戦!

1月11日、名古屋市東区の明和高校には、緊張した面持ちの小学6年生たちが集まりました。90分間の適性検査では、複数の教科を組み合わせた問題が出題され、思考力・判断力・表現力が試されます。この後、面接試験を経て合格者が決定します。

愛知県立明和高校付属中学校の試験会場の様子愛知県立明和高校付属中学校の試験会場の様子

公立中高一貫校、愛知に誕生!その背景とは?

「公立王国」と呼ばれる愛知県ですが、私立高校の選択肢が増える中、公立高校の定員割れも発生していました。そこで愛知県教育委員会は、公立高校の魅力を高める施策として、中高一貫校の導入を決定しました。

全国の公立中高一貫校の推移全国の公立中高一貫校の推移

朝日新聞の調査によると、2023年時点で公立中高一貫校がないのは東海3県と富山県、鳥取県、島根県のわずか6県のみ。全国的な流れの中で、愛知県もついに新たな一歩を踏み出したのです。

6年間の学びで未来を切り開く!探究学習で個性を伸ばす

今回開校する愛知県立の4校(明和、半田、刈谷、津島)は、生徒の興味関心に基づいた「探究学習」に力を入れます。6年間を通じた特色ある教育で、未来を担う人材育成を目指します。

正月返上で受験勉強!熱い思いが未来を拓く

1月3日、名古屋市の学習塾では、正月特訓教室が開かれていました。約120人の小学生が、1週間後に迫った適性検査に向けて真剣な表情で問題に取り組んでいました。名進研研究所の安井渉所長は、「子どもたちは初めて経験するマークシート形式の適性検査に向けて、実践的な経験を積みたいと正月も学習に励んでいます」と語ります。

中高一貫校導入の発表を受け、塾には多くの保護者から問い合わせが殺到したとのこと。公立志向の強い愛知県で、トップ校の一つである明和高校に付属中学校が設立されることで、子どもたちの学習意欲も高まっているようです。ある小学6年生は、「探究学習ができる環境が魅力で明和中学校を志望しました」と力強く語っていました。 安井所長は、「愛知県はもともと公立志向が強い地域。トップ校に併設の中学校ができることで、そこで学びたいと考える子どもたちが非常に多い」と分析しています。