TikTok禁止で小紅書へ?アメリカユーザーの中国SNS乗り換えの波

アメリカでTikTokの使用禁止が目前に迫る中、TikTokユーザーが中国発の別のSNS「小紅書(RED)」へ移行する動きが注目されています。若者を中心に絶大な人気を誇るTikTokですが、中国政府による情報収集への懸念から、事実上の使用禁止法が間もなく発効予定です。この状況を受け、新たなプラットフォームを求めるユーザーが小紅書に流入しているのです。

TikTok難民、小紅書に活路を見出す

小紅書では、「お邪魔します」「TikTokから来ました」といった挨拶と共に、新たなユーザーが続々とアカウントを作成しています。中には、自らを「TikTok難民」と称するユーザーもいるほどです。中国の既存ユーザーからは歓迎のコメントが寄せられ、地元グルメの紹介や英語の宿題の手伝いなど、国境を越えた交流も生まれています。

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中国外務省も「個人の選択」と表明

中国外務省は、SNSの利用は個人の選択であるとし、他国との人的交流の強化と相互理解の促進を支持する立場を示しています。 この発言は、TikTok禁止によるユーザーの中国系SNSへの移行を暗に容認しているようにも受け取れます。

小紅書とは?中国版Instagramの魅力

小紅書は、写真や動画の共有に加え、EC機能も備えた中国で人気のプラットフォームです。ファッション、美容、旅行など、ライフスタイル全般に関する情報が豊富に投稿されており、中国版Instagramとも呼ばれています。 口コミやレビュー機能も充実しており、ユーザー同士の情報交換も活発に行われています。 特にZ世代と呼ばれる若年層からの支持が厚く、トレンドの発信源としても注目されています。

TikTokユーザーにとってのメリットとデメリット

小紅書への移行は、TikTokユーザーにとって新たなコミュニティへの参加機会となる一方、中国政府の規制や検閲の影響を受ける可能性も懸念されます。表現の自由やプライバシー保護の観点からは、慎重な判断が必要と言えるでしょう。 また、中国語が中心のプラットフォームであるため、言語の壁も課題となるかもしれません。

今後のSNS動向に注目

TikTok禁止をきっかけとしたユーザーのプラットフォーム移動は、今後のSNS業界の勢力図を大きく変える可能性を秘めています。小紅書だけでなく、他のSNSへの流入も予想され、各プラットフォームの競争はさらに激化していくでしょう。 情報発信の場としてのSNSの役割がますます重要となる中、ユーザーの選択が今後のトレンドを左右していくことは間違いありません。