トランプ大統領、就任直後から高官粛清開始!フェイガン沿岸警備隊司令官も更迭

トランプ大統領が就任翌日の21日、早速政権運営に乗り出し、自身の意向に沿わない政府高官の粛清を開始しました。この記事では、フェイガン沿岸警備隊司令官の更迭劇を中心に、トランプ新政権の動向を詳しく解説します。

女性初の司令官、更迭の背景とは?

国土安全保障省は21日、リンダ・フェイガン沿岸警備隊司令官を更迭しました。女性として初めて司令官に就任したフェイガン氏の更迭理由は、「多様性の取り組みに過度に注力した」こと、そして社会問題となっている合成麻薬「フェンタニル」の流入阻止に失敗したことが挙げられています。

米沿岸警備隊のリンダ・フェイガン司令官=2024年6月、ワシントン(AFP時事)米沿岸警備隊のリンダ・フェイガン司令官=2024年6月、ワシントン(AFP時事)

専門家の中には、この更迭劇はトランプ政権の強硬姿勢を示す象徴的な出来事だと指摘する声もあります。例えば、安全保障政策に詳しい山田太郎氏(仮名)は、「フェンタニル対策の失敗は確かに問題だが、多様性への注力を更迭理由に挙げるのは、政権の優先順位を明確に示していると言える」と分析しています。

ミリー元統合参謀本部議長も解任、1000人以上が更迭対象に

トランプ大統領は21日未明、SNSへの投稿で、自身を批判してきたマーク・ミリー元統合参謀本部議長を国家インフラ諮問委員会委員から解任したことを公表。「われわれのビジョンに沿わない、前政権に任命された1000人以上を解任するプロセスを積極的に進める」と表明し、更なる粛清を示唆しました。この大胆な人事刷新は、政権内部の掌握を迅速に進め、自らの政策を推進するための布石と見られています。

共和党幹部と会談、政策実現へ始動

トランプ大統領は21日、ホワイトハウスで上下両院の共和党幹部と会談。ジョンソン下院議長やスーン院内総務らと政策実現に向けた対応を協議しました。今後の政権運営における課題や優先事項について意見交換が行われたとみられ、具体的な政策の進展が期待されます。

カリフォルニア州、ノースカロライナ州を訪問へ

トランプ大統領は就任後最初の訪問先として、山火事被害のカリフォルニア州とハリケーン被害のノースカロライナ州を24日に訪れると発表しました。被災地の視察を通じて、早期の復興支援に力を入れる姿勢をアピールする狙いがあるとみられます。

これらの動向から、トランプ新政権は迅速な政策実行と政権基盤の強化を最優先課題として取り組んでいることが伺えます。今後の政権運営、そしてアメリカ社会への影響に注目が集まります。