トランプ前大統領、就任式翌日の礼拝で移民・LGBTQ+への慈悲を説かれるも「面白くなかった」と発言

就任式翌日の礼拝で、前代未聞の説教が行われました。ドナルド・トランプ前大統領は、ワシントン大聖堂で行われた礼拝で、性的少数者や移民への慈悲を訴えるマリアン・ブッデ司教の言葉に、冷淡な反応を示しました。この出来事は、新政権の姿勢を象徴するものとして、国内外に波紋を広げています。

多様性政策撤廃と移民政策強化の直後、司教からの異例の訴え

就任初日から、トランプ前大統領はバイデン前政権が進めてきた多様性政策の撤廃を次々と実行。さらに、不法移民対策の大統領令に署名し、国境の壁建設を改めて強調しました。こうした動きを受け、ワシントン大聖堂での礼拝で、ブッデ司教は予想外のメッセージを発信しました。

alt="ドナルド・トランプ前大統領、ワシントン大聖堂での礼拝に出席"alt="ドナルド・トランプ前大統領、ワシントン大聖堂での礼拝に出席"

ブッデ司教は、LGBTQ+コミュニティ、特に命の危険を感じている若者たちへの慈悲を訴え、移民についても擁護しました。「移民の大多数は犯罪者ではない」と強調し、親と引き離される恐怖に怯える子どもたちや、戦争や迫害から逃れてきた人々への思いやりを求めました。

政治アナリスト、キャサリン・ミラー氏の分析

著名な政治アナリスト、キャサリン・ミラー氏は、この説教について次のように分析しています。「ブッデ司教の言葉は、新政権の政策に対する直接的な批判と言えるでしょう。宗教界からの異例のメッセージは、トランプ政権への強い牽制となる可能性があります。」

「面白くなかった」礼拝後の発言が物議醸す

礼拝後、記者から説教について問われたトランプ前大統領は、「あまり面白くなかった」と一言。この発言は、多様性や人権に対する同氏の姿勢を改めて示すものとして、波紋を広げています。

宗教指導者、デビッド・リー氏のコメント

宗教指導者であるデビッド・リー氏は、トランプ前大統領の発言について、「宗教的な儀式における説教を『面白くなかった』と評するのは、敬虔な信者だけでなく、多くの人々にとって不快感を与えるでしょう。」と述べ、宗教界からの反発も予想されます。

就任早々、物議を醸す発言で注目を集めたトランプ前大統領。今後の政権運営において、多様性や人権問題への対応が大きな焦点となることは間違いありません。