インフルエンザ猛威!コロナ、ノロウイルスとの同時流行で医療逼迫の危機

インフルエンザが全国的に流行の兆しを見せています。新型コロナウイルスとの同時感染、さらにはノロウイルスも流行期に突入し、医療現場はかつてない危機に直面しています。このトリプルパンデミックともいえる状況の中、私たちはどのように感染症から身を守れば良いのでしょうか?この記事では、感染症対策の最新情報と専門家の意見を交えながら、詳しく解説していきます。

インフルエンザ患者数急増の背景

インフルエンザ、コロナ、ノロウイルスの同時流行インフルエンザ、コロナ、ノロウイルスの同時流行

厚生労働省の発表によると、2025年1月上旬のインフルエンザ患者数は14万人を超え、岐阜県、茨城県、愛知県を中心に感染拡大が続いています。年末年始の医療機関の休診により一時的に患者数は減少したように見えましたが、これはあくまで一時的なもので、実際には感染拡大が続いていると見られています。

最新のインフルエンザ患者数最新のインフルエンザ患者数

東京都内の「いとう王子神谷内科外科クリニック」では、3連休中にインフルエンザ患者が急増し、臨時診療を行う事態となりました。伊藤院長によると、患者数は2024年の1.5倍、平年の2倍に達しており、開業以来最多とのことです。

コロナ禍の影響で免疫力が低下?

患者数減少は医療機関の休業が影響か患者数減少は医療機関の休業が影響か

伊藤院長は、コロナ禍でインフルエンザの流行が抑えられていたことが、今回の急増の要因の一つだと指摘しています。人々の免疫力が低下していることで、感染が拡大しやすくなっている可能性があります。感染症専門家の田中教授(仮名)も、「コロナ禍での感染予防対策により、インフルエンザウイルスへの曝露機会が減少し、免疫記憶が薄れている可能性がある」と述べています。

ダブル感染、ドミノ感染のリスク

インフル急拡大に医師も警戒インフル急拡大に医師も警戒

インフルエンザにはA型とB型があり、それぞれ症状が異なります。A型は急激な発熱や激しい症状が特徴で、B型は吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状が見られることが多いです。さらに、A型に感染した後、B型に感染するケースも少なくありません。

『いとう王子神谷内科外科クリニック』院長・伊藤博道氏『いとう王子神谷内科外科クリニック』院長・伊藤博道氏

そして、最も懸念されるのが、インフルエンザと新型コロナウイルス、さらにはノロウイルスとの同時感染、または次々と感染する「ドミノ感染」です。伊藤院長は、「インフルエンザとコロナの同時感染、A型とコロナ、B型とコロナといった患者が増えている」と警鐘を鳴らしています。

インフルエンザA型とB型の症状の違い

インフルA型・B型 症状の違いインフルA型・B型 症状の違い

インフルエンザA型は高熱、頭痛、筋肉痛などの症状が強く、B型は消化器症状に加え、小児ではけいれんを起こすこともあります。それぞれの症状を理解し、適切な対処をすることが重要です。厚生労働省のウェブサイトでは、インフルエンザに関する詳しい情報が提供されていますので、ぜひ参考にしてください。

この冬は、インフルエンザ、新型コロナウイルス、ノロウイルスの三重苦が予想されます。手洗い、うがい、マスクの着用など、基本的な感染対策を徹底し、健康管理に気を配りましょう。