アメリカのサウスカロライナ州で、交通量の多い高速道路を1匹のブタが走り回るというユニークな“緊急事態”が発生し、現地警察の対応が話題となっている。
サウスカロライナ州公安局のfacebookの投稿によると、「道路上にブタがいる」との通報を受け、高速警備隊員らが現場に急行。到着すると、中央分離帯の上に小さな茶色のブタが座り、車が通行できない状態だった。
ブタは当初、隊員らが車から降りて捕まえようとするたびに中央分離帯を走って逃げていたが、最終的には方向転換して戻ってきたタイミングで、マシュー・ブラード隊員がブタの後ろ足をつかんで確保した。
農場で育ったというブラード隊員は「経験上、あれが一番安全な捕まえ方だった」と語っている。
警備隊のクリフトン・ネルソン伍長は、「これまでで一番面白い通報だった」と笑いながら振り返った。
さらにその後、この“冒険ブタ”にはハッピーエンドが待っていた。現場で支援にあたった保安事務所の親族が引き取りを申し出て、新しい家庭で平穏な日々をスタートさせているという。
ブラード隊員は「車に轢かれるより、ずっと良かった」と安堵の表情を見せた。