トランプ前大統領が任命したピート・ヘグセス氏が、アメリカの新国防長官に就任しました。元陸軍兵士で、テレビのニュース司会者という異色の経歴を持つヘグセス氏。就任式では「アメリカ第一主義」を掲げ、「強さで平和を実現する」と力強く宣言しました。
軍人からニュース司会者、そして国防長官へ:異色の経歴を持つヘグセス氏
25日に行われた就任式で、ヘグセス氏は正式に国防長官の職務に就きました。元陸軍兵士としてイラクやアフガニスタンでの従軍経験を持つ一方、テレビのニュース司会者も務めていたという異色の経歴の持ち主です。就任式では、「トランプ前大統領以上の最高司令官はいない」と述べ、トランプ氏への忠誠を改めて表明しました。
alt
「戦士の精神を取り戻す」:国防総省改革への意気込み
ヘグセス氏は、国防総省に「戦士の精神を取り戻す」と抱負を語りました。就任後の初挨拶では、「国防総省は、アメリカ国民の安全保障を守るという本来の使命に立ち返る必要がある」と強調。軍の士気向上と組織改革への意欲を示しました。国防政策専門家の佐藤一郎氏(仮名)は、「ヘグセス氏の軍人としての経験は、国防総省改革に新たな風を吹き込む可能性がある」と期待を寄せています。
「戦争は望まないが、戦うなら圧倒的な力で」:抑止力と断固たる姿勢
ヘグセス氏は、「戦争は望まない」としながらも、抑止力の重要性を強調。「もし戦う必要が生じた場合は、圧倒的な力で敵を撃破する」と断固たる姿勢を示しました。これは、トランプ前政権の「力による平和」政策を継承する姿勢の表れと見られます。
alt
僅差での承認:性的暴行疑惑など、課題も山積
ヘグセス氏の国防長官就任は、決して順風満帆ではありませんでした。過去の性的暴行疑惑に加え、歴代の国防長官と比較して経験不足であるという批判の声も上がっていました。議会上院での承認投票も、わずか1票差という僅差での承認となりました。今後の国防政策運営において、これらの課題への対応が問われることになりそうです。
新国防長官の舵取り:アメリカの安全保障政策の行方は?
ヘグセス新国防長官の就任は、アメリカの安全保障政策にどのような影響を与えるのでしょうか。「アメリカ第一主義」を掲げるヘグセス氏のリーダーシップの下、アメリカ軍はどのような方向へと進んでいくのか、世界中が注目しています。