早くも「ポスト石破」を狙う有力議員たち
毎日新聞の1月の全国世論調査で、発足後初めて支持率30%を下回った石破内閣。早期退陣もあると睨んだ有力議員たちが、次を狙って動きを活発化させている。
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「高市早苗さんは保守系の政治家と連日会合を重ね、小林鷹之さんは新たな勉強会を立ち上げました」(全国紙政治部記者)
そんな中、「もう一人の総裁候補」である小泉進次郎氏が苦戦を強いられている。「自民党が大敗した先の衆院選で選対委員長を務めていたため、『敗北の責任は進次郎にある。次の総裁選は一回休みだろう』というムードが漂い、支持が広がっていない」(同前)とのことだ。
利害の一致?進次郎と岸田前総理が急接近
落ち目の進次郎に、意外な人物が手を差し伸べた。岸田文雄前総理だ。自民党中堅議員が明かす。
「総理辞任後も、岸田さんは複数の議連の顧問に就任するなど精力的に動いています。昨年12月に最高顧問に就任した、アジア諸国で脱炭素の新たなモデルを創生する『アジア・ゼロエミッション共同体議連』もそのひとつですが、この議連に、旧岸田派の議員からの呼びかけに応じて進次郎さんも参加したのです」
進次郎氏の後見人といえば菅義偉元首相で、菅氏とは関係の悪い岸田氏が中心にいる議連には参加しづらいと思われていた。そんな両者の急接近、党内ではこんな憶測を呼んでいる。
「現在政治改革本部の事務局長として政治資金改革に取り組んでいる進次郎氏は、政治とカネの問題に熱心だった岸田さんに助言を求めているとも聞きます。岸田さんにおもねることで、旧岸田派をまとめてもらって自分を推してほしい気持ちがあるのでしょう。
一方の岸田さんも再登板の意欲を秘めていて、その際は進次郎さんの人気と力を借りたい。次期総理を狙う2人の思惑が一致しています」(同前)
組めば最強。でも、どちらも次を譲らず共倒れってこともあるかも?
「週刊現代」2025年2月1・8日号より
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