日本の道路を暴走する中国人観光客の危険運転の様子が、中国のSNSで拡散し、物議を醸しています。首都高速道路をアクセル全開で走り抜ける動画や、制限速度を大幅に超えるスピードで走行する様子が投稿され、大きな問題となっています。
中国SNSで拡散される危険運転動画
中国版インスタグラム「小紅書(RED)」に投稿された動画には、首都高速道路を猛スピードで走行する車が映し出されています。車線を次々と変更しながら他の車を追い抜く様子は、まさに「アクセルベタ踏み」状態。エンジン音からも、相当なスピードが出ていることが分かります。動画の説明欄には、中国語で「アクセルベタ踏み」と書かれており、危険運転を自慢げに披露しているかのようです。
首都高を猛スピードで走る車
大黒PAが中国人観光客の新たな聖地に?
また、小紅書には神奈川県の大黒パーキングエリア(PA)に集まったスーパーカーを紹介する動画も多数投稿されています。なぜ日本のPAの動画が、中国のSNSでこれほど人気なのでしょうか?
ABEMA的ニュースショーの上海出身スタッフによると、映画『頭文字D(イニシャル・ディー)』が中国で大ヒットしたことが背景にあるようです。走り屋の聖地として知られる大黒PAに集まる車を、中国人インフルエンサーが紹介することで、多くの中国人が注目するようになったとのこと。
小紅書に投稿された動画を見ると、珍しい車を見ようと集まったとみられる多くの見物人の姿が確認できます。大黒PAは、今や中国人観光客にとって新たな観光スポットとなっているようです。
大黒PAに集まる人々
時速200キロ超えの危険運転も
さらに、ある動画では「もう時速200キロを超えた!」と、中国人ドライバーの助手席から撮影した映像が公開されています。ドライバーは動画の中で、首都高速環状線17.8キロメートルをわずか5分から5分半で完走すると豪語しています。
実際のメーターを見ると、速度はおよそ時速180キロ。制限速度を大幅に超える危険な走行です。交通事故専門家である山田一郎氏(仮名)は、「このような速度での運転は、重大な事故につながる可能性が高く、非常に危険です。日本の交通ルールを遵守し、安全運転を心がけてほしい」と警鐘を鳴らしています。
まとめ:安全運転の意識向上を
これらの動画は、一部の中国人観光客の危険運転の実態を浮き彫りにしています。日本の道路交通法を遵守し、安全運転を心がけるよう、改めて注意喚起が必要です。訪日外国人観光客の増加に伴い、異文化理解を深め、交通安全意識の向上を図る取り組みが重要となっています。